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台風直撃のはずが・・・。

当初の予想では、今回の台風は一直線に紀伊半島に上陸・・・の予想でした。ところがあにはからんや、このとおりの晴天。見事な秋晴れで、先日までとは打って変わって気温も少しづつ下がって、とうとう秋が来たか・・・と思うほどのお天気です。

台風の進路予想は発表されるたびに西に傾き、上陸地点も高知・鹿児島と移り変わり、一番新しいのではとうとう長崎あたり。なんでも、高気圧が移動してちぎれて、それに寒冷渦とやらが干渉して・・・どうやら何がなんやら分からないことになっているようです。

最近では日本のコンピュータでは・・・とか、アメリカのコンピュータではとか・・・とか、ヨーロッパのコンピュータでは・・・とか、いろいろな最新コンピュータでシミュレーションを試みているようですが、それでも正確な進路はよく分からないようです。

地球の刻んできた時間は46億年。対する人間はホモサピエンスの時代から勘定しても40万年ほど。気象庁が、スーパーコンピュータを導入したので予報・予測は大きく進化した・・・と言ってからまだ数年です。キャリアが違う。そんなに何もかも分かるはずがない。人間に分かることは大自然のほんの一部です。

先日も、南海トラフ発の巨大地震注意・・・とかが出て、白浜なんかは当て込んでいたお盆客のキャンセルが相次ぎ、対策として白良浜海水浴場の開設期間を9月末まで延期したばかり。そんな矢先の今回の台風で、それこそ泣きっ面に蜂・・・といった感じでしょう。

人は太古から大自然の一挙手一投足に右往左往しながら、予測や制御ができない事柄を、八百万の神々の行いとして、祈りをささげることで関係をつないできたのです。日本人のそんな自然観に今こそ思い至す時でしょう。

落ち着いて、慎重に構えて、確実に備えて・・・決してコメの買い占めなどに走ることのないようにしましょう。ただいま我が家では主食がなくなって困っています。