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建築端材は良い針葉樹薪。

大阪府堺市にて木の家を建築中です。現在は、棟上げも屋根葺きも終わって、外部ではサイディング張り、内部では敷居・鴨居造作などとともに床張りを終えたぐらいのところです。私は工事の進捗に合わせて、今のところは大体週に1回ぐらいの間隔で監理に通っています。

この写真では見えませんが、建物右手奥に行くとブルーシートが掛けられて、何やら大きく積まれているものがありました。これなに・・・と大工に聞いてみると、薪ストーブの薪に使う建築端材の置き場です・・・とのこと。そうです、この住まいには大きな玄関土間があってそこに薪ストーブが据わっているのです。

薪ストーブに使用する薪は広葉樹が中心になることが多いですが、建築工事に使う敷居や鴨居などの端材は目込みの良材が多く、基本的な乾燥が済んでいるので針葉樹薪として重宝します。さらに、小さな断面の材や板材は、少し細かいめに割って、火をつけた当初の焚き付けとして大いに役立ちます。

ブルーシートをめくれば御覧の通り、今の段階でも結構な量です。まだまだ出てくるでしょうから、針葉樹薪としては2~3年分になるでしょう。

府中の家でもこの建築端材にはとても助けられました。切ったり割ったりしなくてもちょうどいい寸法のものが多くあるうえに、針葉樹薪といっても造作に使う良材の薪は広葉樹薪とそん色ないほどに火持ちが良いのです。

木の家に薪ストーブはお似合いのアイテムです。薪の調達に少し手がかかりますが、新築時の建築端材が大量にあれば、使い始めに弾みをつけてくれることでしょう。薪割も家族のイベントとしながら、薪ストーブのある生活を大いに楽しんでください。