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10年の月日を共にしたミミズ箱・・・解消。

実に長い間・・・たぶん10年を超えてミミズを飼育していたミミズ箱を解消することにしました。思い起こせばひと昔前。雨の降る日にはまだ喜んでウナギを釣りに行っていた頃に、都度にミミズを掘りに行くのが大変だから・・・と、この箱で飼育し始めたのが始まりでした。

最初は試行錯誤でしたが、だんだんと調子が出てくると、野菜クズなどを餌として投入するため、台所から出るゴミが劇的に少なくなり、見事にミミズと人間の共生が出来ていたものでした。

解消のきっかけは先日の大雨。そもそも最近ではあまり目をかけてこなかったミミズ箱の環境が悪くなりはじめていたところに大量の雨水が入り込んで、ますます状況は悪くなり、ミミズたちは数百匹が一段となって、テニスボールのようにダンゴになって脱走を企てたのです。

その時にすぐ対処すればまだ間に合ったのでしょうが、放りっぱなしに・・・それが決定的にミミズたちの逆鱗に触れたのでしょう。箱の中を確認すると、健全な時にはニオイなど何もなかったのに、この時には鼻を突く悪臭。この期に及んで完全にミミズたちに愛想をつかされることになり、数日後にまた同じような脱走が・・・ついにはミミズ箱の解消に至った次第です。

残りのミミズたちと悪くなった土は中庭に穴を掘って埋めました。少し時間が経って水分が抜け、土の状況が落ち着いてくれば、一足先に中庭に移り住んでいたミミズたちと仲良くやってくれることでしょう。これからはここがあなたたちの住まいです。

ところで、そもそもウナギ釣りの餌に・・・と思って飼い始めたミミズなのに、この箱の中にいたミミズたちを使ってウナギ釣りに行ったことがありません。いつの間にか手段が目的になり、ミミズたちを飼育することが楽しくなってしまったのか?・・・人の心なんて分からないものです。

願わくば、窮屈な箱から土に戻ったミミズたちに幸多からんことを・・・。