先日の日曜日に、当事務所が定期的に開催している家づくり教室の一環として「珪藻土を知る」というタイトルのイベントを木の家工房Mo-Kuにて開催させていただきました。

商品としての珪藻土を開発・販売しているメーカーさんを招いての珪藻土の効果を知る座学と、実際に珪藻土に触れる壁塗り体験・手形とりで構成されたイベントです。

最近のようにムッとした暑さが続く時には特に気になる珪藻土という仕上げ材。耳にはするけど実際にはどんなものなのか？家づくりに使えばどんな効果があるのか？嘘のような噂は本当なのか？気になる方は多いと思います。

結論から言えば・・・噂は本当でした。本当どころか、私たちが想像するよりはるかに高性能な建築資材でした。例えば、６帖程度の広さの部屋の壁、天井に珪藻土を塗ったとすると、なんと合計で３リットル以上の水分の出し入れをするのだそうな。

つまり、ムッとする湿気を、数時間で３リットルも閉じ込めて清々しい部屋を提供し、さらにはカラカラに乾燥した時には３リットルもの水分を出して部屋を潤してくれるとのこと。私でも、数時間で３リットルもの水を飲んだり出したりできません。ムムッ・・・恐るべきは珪藻土

この時期に押し入れのカビやビニールクロスのべたつき・剥がれ。さらには床板が歩くたびにペタペタと足裏にくっつく不快感に辟易している方は多いはず。そんなときには救いの神になりそうな内装材です。

今回は、用意した１平方メートルほどの下地に全員で珪藻土の壁塗り体験。慣れぬ材料に慣れのない作業。本職の左官さんは偉大だ！という声があちこちから聞かれます。

大変そうではありましたけど、皆さん結構楽しんでおられるようでした。最後には小さな台紙に自分の手形をとります。ヌルッとした感触に、作業拒否の子供さんもおられて・・・それでも最後にはみんなで記念の手形とり。

とってもお暑い中、おいでいただけました皆様に心から御礼申し上げます。体験を通じて培われた感覚は自分の中に残りやすく、いざという時には、実感を伴った選択の糧になります。今回の体験を、より良い家づくりにどうかお役立てください。