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もったいない は日本発信の世界の言葉。
建築の世界では新しい建材や技術が日々出てきます。それらの資料は郵送でも届きますし、セールスの方がわざわざ事務所に持って来てくれることもあります。もちろん事務所で作る資料もありますので、知らないうちにどんどんとたまって、気が付くと事務所内には資料が溢れます。ですから、まとめて定期的にそれらを整理します。
整理すると出て来るのがファイル・クリップ類と紙類。1年も経つと、にわかには信じられないほどの量になります。使える紙は、もう一度コピー用紙やメモ用紙として裏紙を再使用します。ファイルなども捨てずにとり置いて、次回に役立てます。
ファイルなどは、こんなにあるなら当分新品は買わなくていいでしょう・・・なんて思っていても、ファイリング形式や色や体裁の違うものの必要が出てきて、結局用途に合ったものを購入することもあり、取り置きファイルはなかなか減りません。
古いからといって捨てることは、当事務所ではご法度。いつかどこかで必ず役に立つはず。ケチなのか?もったいない精神が行き届いているのか?どうしても捨てることができません。
クリップ類もご覧の通り。これは、形と数のそろったものを整理した後に残ったもの。今では箱の底が見えるほどになっていますから、随分と減った方です。大きいものから小さいものまで、この箱を探せばだいたいニーズに合ったクリップが見つかります。
環境保護の取り組みとして三つのRというのを聞くことがあります。一つめのR(リデュース)は、物を大切に使いごみを減らすこと。 二つめのR(リユース)は、使える物は繰り返し使うこと。 三つめのR(リサイクル)は、ごみを資源として再び利用すること。リサイクルが一番馴染み深い言葉のように感じますが、実は中村設計のようにリデュースと、リユースが最も身近です。
もったいない という言葉は三つのRの根本精神をあらわす言葉。三つのRはもったいない精神を実践するための方法論ともいえるでしょう。日本発信の「もったいない」という言葉は、特に現地の言葉に翻訳されることなく世界中で通じるそうです。なんと誇らしいことでしょう。