最近のコマーシャルで圧倒的に面白いのはアイフルのシリーズ。大女優の大地真央さんが色々な役に扮して活躍（？）する。その中でも特に・・・というのがこの２作。
一つは研修講師の役（それにしては派手ないでたち）で「あんた、そこに『　』はあるんか？」の『　』の中に入る言葉を生徒に問う作品。生徒が『猫』と答えると、見事なノリ突っ込みで、なんでやねんホンマびっくりするはもう心情に寄り添ってて言うてること聞いてないやん・・・とまくし立てるやつ。こんな呼吸は手練れの漫才師でもなかなかに難しかろうに。

もう一つは暴走車を追いかける婦警さんの役（この役もかなりの無理がある）。前を走るいかにもそれらしいアメ車に「アンタそこにブレーキはないんか？」と呼び掛けているやつ。よくもこんなありそうでなさそうなシチュエーションを次々と考えるものだ・・・と思うと、製作現場の頑張りとご苦労がおもんばかれる。
まずは、次々と作品を生み出す製作スタッフがとんでもなく優秀だ。それもかなりの低予算で。次に、大女優の毎回のへんてこな設定への真顔の取り組み（大地真央さんは想像を絶する芸達者と見受けられる）。それに突込み役の元キングオブコメディの今野の絶妙な一言。退屈なばかりのコマーシャルも、センスのいい人たちが集まるとこんなに面白くなるのかと感心する。