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後期型スイフト・スポーツ試乗。
実はスイフトの新型が出る前に、待ちきれずにスイフト・スポーツに乗りました。スイフトがモデルチェンジして新しくなっても、スポーツの方は1年ほどは現行車を発売するのだそうです。幾日か前のつれづれ日記にもあるように、現行車の発売すぐに購入した同じ車が手元にありますので、素性の良さは充分に分かっていて、今回は熟成のほどを確認した・・・というような試乗になります。
走り始めからいつものスイスポ。エンジンは低速から力強くて、そのまま気持ちよく吹き上がっていくので何の不満もありません。変速機も6速ATでCVTのようなもどかしさは皆無です。ステアリング廻りは剛性感が高く、操作にも機敏に反応し、タイヤにも十分な接地力がありますので安心してコーナーに入っていけます。ひとによっては少しハンドルが重く感じる方もおられるでしょうが、スポーツ・・・という性格を考えれば妥当だと思います。
気になっていたのはサスの硬さ。前期型は当初より当然のように硬く、それがスポーツ性を強調させていた側面があったのですが、これもひとによってはゴツゴツと硬すぎる・・・と感じておられた方がいるのも事実。それが、今回の後期型ではそこそこに角が取れてマイルドになった感じ。特に足回りが変更になったような発表はないので、作り続けて制作現場に慣れやこなれが出て、組付け精度が上がり、全体に乗り味がしっとりとした・・・そんな粘り強い、頃合いの足です。
こうなると、このクルマに特段の弱みはなくなり、クルマ(工業製品)として完成度が高く、しかも性能のわりにはリーズナブルな価格設定で、ますます良いクルマ感が増していきます。最終型は走りも大事にする方々には自信をもってオススメ出来るクルマです。