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それぞれの楽しみ。
忙しいときには忙しく、ヒマなときにはあきれるぐらいにヒマで、似たような形態のものに需要が偏るときにはとことん・・・そんな経験はないでしょうか?先日来私の事務所では平屋の住宅ばかりが5件も続いていましたが、今は改装・再生の物件がたて込んでいます。現在工事中のものが1件、設計中のものが2件、計画中のものが2件といった具合です。
新築も改装も再生もそれぞれに面白さがあって、私の中ではどれが一番・・・という格付けはできません。しかし、出来上がったときに住まい手に驚きが大きいのは再生や改装の仕事でしょうか。新築は何もないところから造りますから比べるものがありません。ですが、再生や改装は長年馴染んできた旧来の建物があります・・・それがこんなに変わって・・・そんな驚きです。
諸々の制約が多いのも再生・改装の仕事です。木の色などは特徴的です。当然、旧来のものは黒く、新しいものは白いのですが、不揃いも歴史を物語る要素として受け入れ、新旧の木は色などをあまりそろえないようにしています。
それぞれの物件にそれぞれの良さ・・・建築は楽しい。