カローラスポーツに乗せていただきました。トヨタはハイブリッド推しですが、試乗したのは、すこし前に1,200ccのターボエンジンを2,000㏄の自然吸気エンジンに積み替えたハイブリッドでない方の仕様です。
このクルマにはCVTの変速機が採用されていますが、発進専用のギアを持つ特殊な構造で、走り出しにCVT特有のもたつきはあまり感じられません。エンジン回転の上昇は自然吸気らしく気持ちよく、速度もそれについてきます。
40扁平の18インチのタイヤを積んでいるのに、室内は快適で、サスはいい仕事をしています。前後のバランスも良く、路面の凸凹はよく抑えられていて、スポーツを銘打つハッチバックなのに外観やネーミングから想像するような乗り心地の荒さはありません。これなら山坂道に持ち込んでも楽しそうだな・・・と思えるような粘りのある足回りで、好印象でした。シートがバケットタイプで、しっかりと体をホールドしてくれるので、そんな思いがよけいに際立つのでしょう。
ただし、ハンドルは接地感が足りないような印象で軽く回り、中立付近の反応が希薄。ハンドルを切ったのに、クルマが素早く反応しないような感じがあります。この部分にもう少し剛性感を持たせてキビキビと車を動かせたらもっと楽しいクルマになるのに・・・と思った次第です。