読みものArticle
講師先生。
県の農林大学校の依頼を受けて、林業研修生の建築に関する授業の講師先生をしています。なぜ木の家を建てるのか、なぜ県産材を使うのか、どんなところにどんな風に使うのか、特別な工夫はあるのか、そうすることで街や住まい手にどんな良いことがあるのか・・・などを座学と現場見学でお伝えする役目です。
本当は3年ほど前から息子にバトンタッチしているので私の出番はないのですが、今年はたまたま先生役の息子が県との打ち合わせで現場見学の開始時間に遅れたことと、たまたま私が監理業務で現場にいたことが重なって、出番が回ってきました。
さて、何から話そうか・・・と思案はしてみましたが、とりあえずは・・・のつもりで外観から分かることを話し始めるとあら不思議、どんどんと伝えなければならないことや伝えたいことが湧き出てきます。結局、1時間を超えて話し、息子の出番を横取りしてしまいました。生徒の皆さんはどなたもまじめで真剣。分かりにくいことがあれば手を挙げて質問してくれます。遅れて駆け付けた息子は補佐の役目をしてくれて、充分でないところを補足してくれます。
久しぶりの講師先生役で、黙々と実務をこなすばかりではなくて、なぜそうしているのかを話せる機会が持てることも良いものだなあ~・・・と感じたのでした。