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経年変化を楽しもう。
先日、新築から10年を経たお家にメンテの相談を受けて伺いました。相談ヶ所は桧の浴槽と外部の木製デッキ。外観は経年相当に変色したりしていますが、特に傷んでいるところはありません。やはり、どこのお宅でも10年ぐらいでメンテの必要が出てくるのは木のお風呂と木製デッキです。
桧の浴槽の寿命は、新築時に入った商品と日々の管理や風の通り具合などの諸々の条件が絡み合ってひとくちには言えないのが現実ですが、だいたい10年をメドに取り替えの検討が必要です。中には20年経ってもしっかりしてる・・・なんてこともありますが、まだ7年しか経っていないのに・・・ということもあります。浴槽の入れ替え自体はとっても簡単で、配管のつなぎ込み以外特に他の工事は必要ではありません。もともと、時期が来れば簡単に取り替えが利くように造っています。木のお風呂は堪能したので、この機会にシステムバスに入れ替える・・・と言う方もいます。
外部の木製デッキもだいたい似たような寿命(10年ぐらい)です。公共工事で使うような長寿命(30年~40年)の外材もありますが、価格(材料費)は5倍程もします。そんなに出すのなら地元の桧で3回造り直しませんか・・・と言うのがいつもの私の主張です。
新築の頃にはきれいだった木部も、経年変化で段々と色あせます。かわりに、当時は小さかった木が随分と生長して庭の眺めが一変しました。四季の変化や経年の変化を楽しむ気持ちも、家づくりを楽しむ大きな要素なのだと思います。