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クモがいなくなった 木の家工房Mo-Ku。

木の家工房Mo-Kuのヤマボウシの植え込みの中にケンカ蜘蛛(コガネグモ)を見つけていました。梅雨前の時期から秋口までに、1センチほどの大きさから7~8センチほどにまで大きくなります。小学生ぐらいの時には、だんだんと暑くなりはじめの時期に、近くの河原の堤防に巣を張っているこのクモをたくさん掻いて(捕って)きて、家の近所に巣を張らせ、ケンカをさせて遊んだものです。
30センチほどの棒の両端に1匹づつのクモを放って、だんだんと近づけると・・・手に汗握る戦いが始まります。この戦いに魅せられて、毎年時期が来るとこのクモを探すのです。このクモを見つけると、夏が近い・・・そんな風に子供時代の生活が季節感となっていまだに残っています。
そのクモを和歌山市の木の家工房Mo-Kuの植え込みに見つけて懐かしんでいたのですが、ある日いなくなっていました。

ところが、根気よく探し続けて、やっと見つけました。皆さんは見たことあるでしょうか?この様子だと直近に脱皮したようです。そんなこんなで行方不明になっていたのでしょう。脱皮したてのクモはおしりが小さく手が長い。私はこの体形を テナガ と呼んでいました。脱皮前にはおしりが膨らんで手が頼りなく短いので ドンケツ と呼びます。何回かの戦いに勝ち残ったものだけが生き残り、最後に卵を産んで居なくなります。
今は昔の懐かしのコガネグモ。子供時代の季節感は、いまだに体の中に生きているようです。