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府中の家 計画案3。

当初、2階建てで経済的にも土地利用のてんからも効率的に・・・と思い、はじめた計画でしたが、ここに来て大いなる方向転換をしました。きっかけは次男の、それなら別に中村設計や木の家工房Mo-kuがわざわざモデルハウスまで建てて提案しなくてもどこにでもあるんじゃないの・・・という一言でした。
そうか私たちの姿勢を示すのなら別のものが良いか・・・と考え直して造ったのが計画案3です。
幸い敷地も充分に広いことだし、少し工事費がかさみますが、最近皆さんから要望の多い平屋で、家の真ん中にはLDKと茶の間をまとめた大きなスペースを用意して、各部屋は南東にランマ付の掃き出し窓を付け、その部分には雪国の雁木家屋のように柱を前に出して充分な軒の出を取って陽差しを調整し、中と外がどこからでも自由に行き来できるノビノビとしたお家。収納の不足は各部屋付のロフトで補う、ちょっとした書斎コーナーを廊下の余裕のあるヶ所で・・・と結構思いのたけを詰め込みました。
一般の方には、平面計画段階ではまだはっきりとしていないように思われる建ったときのイメージですが、通常私たち設計者がプランを考えるとき頭の中では、平面と断面と構造と法規と外観が合体した非常に複雑なものがグルグルと回っています。この単純化した平面では、切妻の大屋根をかけて、スッキリとした外観に仕上がると思います。