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府中の家 構造性能を設定する Ⅱ。
建築基準法上の壁量安全率以外に、長期優良住宅などでも求められる性能表示上の強さ設定も同時に行います。耐震等級3・耐風等級2というのは現在設定されている規定の中で最も上級の等級です。ちなみに、この等級は長期優良住宅の認定にも採用されている等級です。
建築基準法と違うのは、建築基準法が壁の強さのみを判定するのに対して、性能表示の基準では床や屋根の強さと共に柱と梁、梁と梁の接合部の強さまで総合的に判定されることです。
表中、床倍率判定表も性能表示壁量判定表も判定欄にOKの文字が並んでいますので、この建物には耐震等級3・耐風等級2の強さが確保できている・・・ということです。
建物の強さは木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの基本構造の違いによって決まってくるものではありません。あくまで、それぞれの構造において、決められた基準強さに対してどれほどの余裕を持っているか・・・によって決まるのです。木造建築物も設計時の強さ設定によって充分強く安心な建物が造れることを理解いただきたいと思います。