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府中の家 床伏図。

床伏図は床下の土台や大引きなどについて示す図面です。
基本、土台は桧の正角(正方形の材料)大引きは杉の正角で造ります。基礎廻りで気になるのはシロアリについてのこと。シロアリは水がなければ生きられず、土がなければ巣が出来ないので、人間にも影響があるような防虫剤は使わず、徹底的な床下通風と芯持ちの国産材(龍神材)で対応します。住宅金融公庫の決め事でも、芯持ちの国産材は防虫処理した外国産材と同等の防虫効果が認められています。使う薬は木酢液程度。
床下通風を思い切り取ると心配になるのは断熱のこと。そこで、Jパネル(国産の杉3層パネル)を土台・大引きの上に直に下張りして、断熱・気密の性能を高めます。断熱材はその上に30ミリと40ミリの床用断熱材を2重に敷き込んで対応します。断熱材スペースは設備の配管スペースも兼ねますので、外部から防虫網を通して見えることになる床下は、想像するよりスッキリと整理できるだろうと思っています。