本文までスキップする

読みもの
Article

和歌山市 魚匠・銀平 吉田店。

魚料理の銀平は和歌山市内に数件あります。これまでに、その内の何軒かには伺いましたが、やはり板さんによって味は違うようです。一番差が現れるのが煮物。こう言っちゃあなんですが、中には素材の良さが全く生きていない、なんだこれ・・・と言わざるを得ないお店もありました。
私は海辺の街で育ちましたから、魚には少々うるさい。小さい頃から、魚は生で喰え、生で喰えないものは焼いて喰え、焼いても喰えないものは炊いて(煮て)喰え・・・と言われながら育ってきました。つまり、煮物は鮮度や臭みを隠すための最後の手段・・・と教わってきたのです。だから、煮物には生や焼き物に比べて濃いめの味が付きます。意図的に付ける味ですから、板さんの腕や思いが表れやすいのです。
ところで、今回伺った銀平・吉田店のお味は・・・少し甘い目ではありましたが、今まで和歌山市で頂いた煮付けの中では一番美味しかった。煮込みすぎることなく、素材のうま味がしっかりと生きています。美味しい魚を食べたいときにはオススメできるお店です。