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【古民家の改修 / 田辺市新庄町】古材と新材

改修前の木は時間の重みをしっかりとしみこませて黒いことが多い。それに対して、改修部分の新しい木は当然白い。修復などの仕事では新しい部分が分かりにくいように着色して全体をそろえることが多いが、今回の改修では新しいもの・手を加えたものは新しい色のままに残しておきたいと思う。
100年を超える古民家ではあるが、今後は新しい住まい手が新しい生活をはじめる。建物や家族のアイデンティティーとして残す部分と、新しい住まい手の思いは、それぞれに存在感を持って共存して欲しいと思う。(伸吾)