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グリーンの飾り方

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少しの緑を置くだけでもお部屋の雰囲気はグンと明るくなり、毎日に彩りを与えてくれます。
インテリアとして植物を見たとき。置き方や、シルエットの選び方については、どんなことに気を配ればよいのでしょう。

 

部屋をいろどる緑のあしらい


(Mo-ku通信vol’27)

置く「場所」の決め手

動線の始点と終点からよく見える場所へ置く。

「動線」とは、日常の生活のなかで人が移動する経路を線で表したものです。
リビングでいうと、お部屋の入り口が始点。ソファなど滞在する時間の長い場所が終点。始点と終点の間の、移動する時に通るルートが動線です。

その部屋のイメージには、第一印象と、長い間見つめているものの印象が大きく影響を与えます。
植物の置く場所は、始点と終点からの景色の見え方をイメージしながら決めると良いでしょう。

動いている間、人は物に長く目をとめません。邪魔と感じることも多く、安全上もよくありませんので、動線の途中やその近くには物を置かないように気をつけましょう。
動線の周りが片づけられていて、快適に移動できるという実感。
止まった時に落ち着いて眺める位置から美しいものが目立つ工夫……これらを意識し、メリハリのある配置ができていると、部屋の中に置いている物の総量は同じでもずいぶんと印象は良くなります。

 

置く「高さ」の決め手

観る時のシチュエーションによって、視野の広がりは異なる。

「視線」の向きや「視野」の広がりを意識してみましょう。
 
部屋の入り口などに居るときは、多くの場合立った姿勢です。
移動しようとするときの視野は、基本的にあまり広くありません。進行方向の安全に注意を払うためです。
動線の始点に立っている人は、目の高さより下の少し離れた場所をよく見ています。
これらを踏まえ動線の始点から見てもらいたい植物は、少し離れた前方に、視線の高さまでの背丈がある植物……または、背が低く上から見下ろした時にヨコの広がりが美しい植物を置きます。
目線より高い場所は、植物を置いても注目が集まりづらく、圧迫感を作りがちです。広さや爽快感を感じさせるには、避けた方が良い設置場所となります。

動線の終点では、床に座ったりソファや椅子などへ腰掛けたり、いろんな姿勢をとります。
一箇所へ留まっているときは、上の方へ視線がいきやすく、視界は広めです。
近くから遠くまで、遠近の幅広い範囲も視認できます。
一番近くの身近に置くものは、視線の高さから、下は座る時の腰あたりまでが注目を集めやすい範囲です。(ソファなら座面、座敷なら床)
正面側には、少し距離を離して、目線より上の高さへ植物を配置していきましょう。

動線の始点へ向けて飾る植物は、数は少なめでスッキリとしたものがオススメです。
植物単体での印象がシンプルに映えることを心がけましょう。
導線の終点に飾るものも、人の直ぐ側へ配置するものは、単体で鑑賞するものが良いです。

動線の終点から、少し離れた所へ置いてゆったり眺める植物は、一つ一つはそんなにボリュームのないものを、数は多めに広範囲へ分散して置くのがオススメです。
植物単体のインパクトよりも、全体の面としての印象づくりがポイントです。

普段の過ごし方をイメージしながら、よく見える場所や高さを探して、インテリア・グリーンの配置をプランしていきましょう。

 

美しく見えやすいグリーンを配置する

飾る植物と見る人の視点の関係から、美しく見えやすいカタチはかわります。

下から見上げる。真横から見る。上から見下ろす。……どんな角度で眺めるのかをイメージしつつ、最適なシルエットの植物を選びましょう。
視線より高い場所に飾る植物は、下から見上げたときの見え方が重要です。
だいたい真横から見るには、タテにまんべんなく葉が茂っていたり、茎の見え方が美しい植物が向きます。
視線より低い位置にあり、見下ろす植物は、上から見たときのカタチが整っていて、ヨコにボリュームのあるものが望ましいです。

視線より高いつる性や、こんもり茂るもの。葉の裏の色が美しいもの。
幹と葉の区別が控えめなものがオススメ。
視線の高さ縦の樹形に目がいく。幹の枝振りや、横からのシルエットが美しいものがオススメ。
視線より低い平面的に見える。上から見たときの横の広がりが美しいもの。

 

いつ求めるのが、お得?

品種が豊富早春にさし木で根付かせた苗が、どっと出回る。価格は一年で一番、手ごろ。
株は小さく、品質的には夏に比べるとやや安定性にかけがち。
育成が容易5~9月は、観葉植物の故郷や、国内での生産環境と、自宅の環境が近い。
株のなじみがよく、冬越しの準備も整いやすい。
少し早い冬に枯らしたり、緑へ興味が向き、需要が伸びる。春早くに美しいグリーンは、冬の温室経費がかかる。
高騰しており、手入れもやや難しい。

 

夏・秋が、新しい観葉植物の購入によい季節です。

夏・秋は、インテリアグリーンとしてよく使われる観葉植物を購入するのに向いた時期です。
どんな場所へ、どのくらいの大きさの、どんなシルエットの観賞植物が良いのか…イメージをしながら、お店へ行きましょう。
購入の際には、置く場所の< ①日当たり ②温度などの条件 >を伝えると、ピッタリの植物をすすめてもらいやすくなります。

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