今日の現場からdiary

市ノ瀬の家

  • 住宅
  • 2階建て
杉厚板(Jパネル)

杉厚板(Jパネル)

木組

2階の杉厚板(Jパネル)の床は、構造床(現実に力を負担する構造上重要な床)ですので、取付の際には釘の規格やピッチまで厳格に決められています。
筋交い・金物検査の時にはそのあたりのところまで確認します。
36ミリもある板なので、取付が終わると床全体が急にしっかりとした感じになります。

2階構造床

2階構造床

木組

一般の確認申請では床や屋根などの強さを問われることはありません。しかし、現実には2階床と屋根の強さは建物全体の強さに大きな影響を及ぼします。現実に長期優良住宅などの審査では、屋根・床の強さは大事な審査対象です。
という訳で、平瀬の家では2階床の強さは杉の厚板パネル(Jパネル・厚さ36ミリ)で確保しました。この杉の厚板は一般の構造用合板のように多くの接着剤が使われていませんので、調湿性も優秀ですし薬品臭もしません。

風の道

風の道

木組

通気桟はただ単に外部仕上げ(サイディングなど)を透湿防水シートから離すだけでなく、外壁通気層の中でしっかりとした風の道をかたちづくることが大切です。
木の家では、高気密高断熱住宅以上に通気層の果たす役割が大きくなりますから、監理者としては、下から入った空気がどのような経路を通って棟(排出口)に導かれるのか・・・のルートはしっかりとイメージしながら見ていきます。

外壁通気桟打ち

外壁通気桟打ち

木組

断熱や万が一の漏水に備えて、外壁には通気層を確保します。
良く出来た通気層では、壁に直射日光が当たった夏場などは、手をかざして感じる程の空気の流れがあります。この空気の流れが外壁を冷却して断熱性能を高める役目を果たすのです。
木の家で大事なのは、この空気の流れを利用して室内(壁体内)の湿気を排出する仕組みを造ること・・・それが清々しい空気感の室内を造るための大きなキモになります。

外壁透湿防水シート張り

外壁透湿防水シート張り

木組

外壁のインシュレーションの外側には、湿気は外に逃がすが外部からの水の侵入を許さない透湿防水シートを張ります。
必ず下(地面に近いところ)から順番に、決められた重ね代を守りながら施工します。本来の目的が果たせないので、施工が易いからといって縦継ぎは絶対にしないことが重要です。

断熱材

断熱材

木組

断熱材はペットボトルや衣料のフリースと同じ原材料のものを使います。
衣料にも使われるぐらいですから、石綿やグラスウールのように人間にダメージを与えません。ですから袋には入っていません。
室内の湿気を外気(通気層)に排出するためには、ビニールの袋に入っていない断熱材を使うことが重要です。

インシュレーションボード Ⅱ

インシュレーションボード Ⅱ

木組

黒いボードは茶色と同じ様に断熱・気密・透湿抵抗の性能に優れますが、筋交いのように地震や台風などの外力にも対抗できるボードです。ですから、釘の規格やピッチもちゃんと決まっています。
監理者としては、その辺のところのチェックもしっかりと行います。

インシュレーションボード

インシュレーションボード

木組

茶色のボードは断熱性と通気性に優れた通気工法専用のボードです。
しっかりと通気計算しながら採用すれば、室内側に結露を防ぐ気密シートなどを張らなくても良いので、清々しい室内を造るのに役立ちます。キモは、透湿抵抗が低いこと(湿気の通りを邪魔しないこと)です。

外壁下地

外壁下地

木組

防水紙の下地にはインシュレーションボードを下張りします。
防水層を安定させる役目と共に、断熱・気密の役目も担っています。
茶色のボードは断熱・気密の専用ボード。黒いボードは耐力壁も兼ねるボードです。
耐力壁は筋交いと壁(インシュレーションボード)を共用して、それぞれ違うアプローチで万が一の場合の負担(地震や台風で生じる外力)を分担します。

サッシ取付け

サッシ取付け

木組

外壁はまずサッシの取付から始まります。
田辺・西牟婁地域は、伝統的に専門職がサッシの取付を行います。
以外の地域では大工が付けるところが多いようです。
外壁や通気層の厚みなどを勘定しながら取付位置を決めていきます。