今日の現場からdiary

本脇の家

  • 住宅
  • 2階建て
竣工

竣工

完成

着工から7ヶ月。既存建物の取り壊しなどを含めると9ヶ月ほどの工事となった。住まい手と出会ってから着想や打合せを重ね、建物見学・木材見学・・・と共に時間を刻んできたので、無事に引き渡しの日を迎えられるのは感慨深い。
随所に住まい手独特の生き方や発想が詰め込まれたこの家が、今後は住まい手を守り、楽しいご家族の生活の場として充分に機能することを願っている。
長きにわたり辛抱強くお付き合いいただいた住まい手ご家族、ご両親様、そして各職方諸兄に心から御礼を申し上げたい・・・本当にありがとうございました。

外構工事

外構工事

仕上

水はけを考慮して、建物全体の地盤を20センチ程かさ上げした。
建物周囲には犬走りなどのコンクリート構造物を用意せず、しっかりと締め固めた地面の上に水はねなきよう砂利を敷いて仕上げた。厚く敷かれた砂利は雑草などが生える心配が少なく、防犯にも良い。
茶色の色違いの土は畑や花植えを楽しむためのもので、お母様の家庭菜園とつながっている。

完了検査

完了検査

仕上

建物本体部分の工事が完成した時点で公の完了検査を受ける。
検査(審査)は合計3回。建てる前に確認申請、骨組みが出来上がり筋交い金物・構造壁などが出来た時点で中間検査、そして最終の完了検査である。
完了検査では各部の仕上げ、防火上の措置、安全対策などが審査項目である。もちろん無事に合格して、引き渡しの準備に入る。

木製家具

木製家具

仕上

キッチン、食器棚、収納棚をはじめとする全ての家具も龍神材で製作した。
使い勝手が住まい手好みの、完全オーダー品である。
トビラのヶ所は少なくして、使い勝手中心の考え方で造られている。
内部の棚板まで無垢材で造られているので、開けても閉めても良い香りが漂う。

木製建具

木製建具

仕上

屋内の建具類は基本、製作建具である。
枠は柾目の桧材、面板は杉の源平材(赤味と白味の混じった材料)。両材とも産地は龍神である。
折角の木の家も、開口部材にプリントの既製品建具を用いたのでは興ざめであるだけでなく、化学薬品などの発散も心配になる。

排水管

排水管

仕上

排水管は、屋内をスラブ上の転ばし配管とした上で、外部に出るときには基礎立ち上がりを貫通させ、その部分をU字溝で保護している。
こうしておくと、万が一の時には外部から配管を引き抜ける。これは後のメンテを簡単にするための方法で、長期優良住宅の劣化対応策などにも通じる考え方である。

外部デッキ

外部デッキ

仕上

各部屋の南に面する窓は掃き出しにして、外部に木製デッキを付けた。
これにより室内と庭とのつながり感は格段に増す。
材質はオール桧材。南洋材などでもっと腐りにくい材料もあるが、価格が4~5倍程もする高価な材料である。そんな材料を使うよりは、10年をメドに新しくしていくほうが環境にも住まい手にも良かろうと思う。

ベランダ手すり

ベランダ手すり

仕上

ベランダそのものは後付けのアルミ製であるが、手すりには木の家の雰囲気に合わせて桧の幕板を取り付けた。仕上げは透明の木材保護材である。
なお、ベランダはいつも壁面に付けるか、屋根の上に乗せるかいずれかの方法をとる。1階の部屋の上に置いたのでは漏水のリスクから逃れることが出来ないからである。

和紙貼り

和紙貼り

仕上

和紙は透湿抵抗が低く(湿気を通しやすく)、多少の伸び縮みがある。だから、継ぎ手は隣り合った和紙どうしに隙間が出来ないように2センチほど重ねる重ね継手である。
ビニールクロスと決定的に違うのは調湿性能を持つこと。すがすがしい室内を造るには必須の条件である。

和紙下地

和紙下地

仕上

室内の主な仕上げは和紙貼りである。
和紙は1メートル幅の長尺ものに加工されているので、一般のビニールクロスなどと同じ施工要領で貼ることが出来る。
下地もビニールクロスなどと同じプラスターボード。ただし、表面仕上げが繊細でビニールクロスより下地の善し悪しがわかりやすいので、慎重で丁寧な下地作りが大切になる。