今日の現場からdiary

本脇の家

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屋根取り合い部

屋根取り合い部

造作

下部の給気口から入り、外壁の取り合い見切り部材を通過して、屋根との取り合い部にまで達した通気層内の空気は、最終的に屋根の通気層に合流する。
屋根の受ける熱量は壁の3倍ほどあるので、通常屋根の空気の流れは壁より速くなる。なので、外壁を登ってきた空気は吸い上げられて速度を増し、屋根最上部の棟に到達し、そこに設置されている棟換気の装置から外部に排出されることになる。

壁見切り

壁見切り

造作

外壁の上下で仕上げを変えるときには見切りの部材が必要になる。
見切り部材は下地に直付けしないで、通気桟を優先し、空気の動く道を確保する。
写真は下部の焼き杉板と上部のサイディングの見切り材。和風を意識して少し大きめの部材で作っている。

外壁給気口

外壁給気口

造作

空気は気温差で動く。気温差は高さで生まれる。夏場の熱い空気は外壁に沿って登る。
なので、外壁通気層の給気は壁の一番下、基礎コンクリートとの取り合い部分の近く。
通気層にはネズミなどの小動物や虫などが入らないようにガルバ鋼板製の網を付ける。

外壁通気工事 Ⅱ

外壁通気工事 Ⅱ

造作

この部分は1階・2階の掃き出し窓のつなぎ部分。
アルミの外付けベランダが後に施工出来るように、外壁には杉の厚板を張って納める。
横胴縁は用意しないため、縦胴縁にて通気層を確保(通気層が横につながるような処置)している。

外壁通気工事

外壁通気工事

造作

外壁(サイディング)の下地は21ミリ厚の通気層になる。
ただし、下部の焼き杉板は縦張りなのでこの上に更に横胴縁(18ミリ)を施工する。
焼き杉板を張る部分の開口部では、縦胴縁での通気処理はせず、横胴縁の部分で空気を横に逃がすことになる。

防水層端部

防水層端部

造作

防水層(気密層)は2重・3重の手当を心がける。
防水シートの下部には両面の防水テープをすでに貼っているが、タルキの痩せなどの万が一に備えて、コーキング材でもう一度手当てする。
さらに、通気層をとった後に面戸板でふさぐことになる。

エアコン電源とスリーブ

エアコン電源とスリーブ

造作

エアコン本体の取付がたとえ本工事にはいっていなくても電源とスリーブは、構造体が丸見えのこの段階で仕込んでおく。
こうしておくと、気密層での防水がしっかり出来るとともに、万が一にも筋交いなどの構造体を傷つけることがない。
エアコン本体は家族の人数や部屋の使い勝手によって必要な時に付けてもらえば良い。
新築後何年か経って、家電店で買ったエアコンを取り付けるときに、事情を知らない工事屋さんが筋交いを切ってしまった・・・などというリスクを避けることが出来る。

肘木

肘木

造作

屋根構造上、内部の梁につながっていない桁が必要になるときがある。
通常は柱と桁をボルト止めして固定することになるが、万が一に備えて桁を支えるための肘木を用意した。厚60㍉の杉板を加工して梁の下端にあてがう。
こうしておくと、上の屋根に人が乗っても大丈夫なしっかりとした屋根を造ることが出来る。

耐力壁

耐力壁

造作

筋交いは経済的で大工も使い慣れているが、力が上下の2点に集中してしまうし、施工精度も性能に影響を及ぼすことがある。対して面材は、筋交いより高価ではあるがたくさんの釘を打つので力を分散して受け止めることができ、施工精度による性能のばらつきも少ない。耐力壁は筋交いと面材を適材適所で使い分ける。
この住まいでの使い分けのキモは「透湿抵抗」である。
外壁面の湿気を良く通したい壁には筋交いを使用し、内部で湿気の出入りには関係ないところで面材を使った。

断熱材

断熱材

造作

屋内に使う断熱材はパーフェクトバリア(リサイクルのペット樹脂断熱材)。床と屋根用はボードタイプに加工されたものを使うが、壁用は綿のような形状のもの。
この断熱材は人体に悪影響がないのでビニールの中などには入っていない。湿気の少ない快適な室内を実現するには、ビニールの中に入っていない・・・というのが大切なところ。ビニールに入った断熱材は湿気を通さないので室内で機械調湿の必要があるが、湿気を良く通す断熱材は室内の湿気を外に追い出す工夫ができるので機械を回す機会が少なくてすむ。もちろん結露計算をちゃんとしていないと壁体内結露の心配があるのでお忘れなく。