今日の現場からdiary

古民家の改修 / 印南町

  • 平屋
  • 古民家
石版

石版

基礎

玄関部分の内張に使われていた花崗岩の立派な石版は取り置くことになりました。
きれいに磨かれたこんな板が数枚あります。
建物に再利用するのはもちろん、テーブル天板などとしても利用できそうな大きさです。

解体工事 Ⅳ

解体工事 Ⅳ

基礎

屋内部分の解体はほぼ出来てきました。
撤去するもの、残すものを厳選して解体工事の仕上げにかかります。
屋根部分には、再び隠してしまうのがもったいないほどの見事な木組みが見えています。

土間コンクリート打設

土間コンクリート打設

基礎

土間の部分に防湿シートを敷き詰めて、土間コンクリートを打設します。
コンクリート量は多くありませんが、本格的にポンプ車を用意し工事に臨みました。
コンクリートの配送で既存部分を痛めることがないように・・・との配慮です。
作業人員が多い(当日だけで8人)のも、既存の木部を出来るだけ残して工事するための人海戦術です。

コンクリート養生

コンクリート養生

基礎

土間の防湿コンクリート打設の前には上部の養生をしっかりとします。
木製建具類や敷居、撤去しない床などにビニールをスッポリと被せます。
この後、既存土間を下地調整して防湿ビニールを敷き込み、コンクリート打設工事です。

解体工事 Ⅲ

解体工事 Ⅲ

基礎

天井を取り除いてみると、骨組みが現れます。
この部分にも腐食・食害などはあまり見られず、立派なものです。
梁組をそのまま活かして、その中に新しい間取りを再構築します。

解体工事 Ⅱ

解体工事 Ⅱ

基礎

畳間は今回工事の範囲には入っていませんが、床下土間部分に防湿コンクリートを施工するので畳と荒床をはずしました。
湿気は少し高く感じましたが、それによって腐食しているようなヶ所はまれです。シロアリの食害を受けているヶ所も限定的です。100年を経ている建物としては、非常に程度良く残っていると言えるでしょう。取り替え部材は最小限にして、束石・束・大引き・土台などの下廻りの部材は出来るだけ再使用することにします。

解体工事

解体工事

基礎

台所部分を解体してみると古い台所跡が出て来ました。
おそらく前回の改修までに使われていた台所です。
この下には、さらに古い時代のへっついさんが眠っているのでしょう。
再生(改修)工事は歴史を再確認する工事でもあります。

お引っ越し

お引っ越し

基礎

工事の前には当然お引っ越しが必要になります。
しかし、現実の暮らしが入っているお住まいのお引っ越しは大変です。
工事日程に合わせて必要な物は運び出し、処分するものは現場に残していただきます。
すっかり生活臭がなくなったこの状態から解体工事は始まります。

既存調査 Ⅱ

既存調査 Ⅱ

計画

室内の調査も行う。
100年の間には何度かの改装を経験していることだと思う。直近の改装では新建材を用いてすっかり構造体を隠してしまっている。これは改装された古民家に共通してみられる傾向である。新建材は、見た目はきれいでも寿命は無垢の品物ほど長くない。この建物も床のフローリングなどは糊の寿命が尽きて、頼りなく沈み込む部分が散見される。
この部屋が今回の改装の中心。中庭に向かって、フルオープンとなる木製の大型引き込み戸を新調し、屋根勾配に合わせた勾配天井に衣替え。写真に見えるシステムキッチンは、コンロとシンクが二列に分かれた若夫婦こだわりのキッチンに替わる。(伸吾)

既存調査

既存調査

計画

まずは既存部分の調査から。
間取りと共に大事になるのが木組み(小屋組)。他の者に任せば良いのだが、この部分だけは自分の目で確かめたかったので天井裏に登った。
古民家の梁組は、下部の間取りとは直接リンクせずにされているものだ。この建物もセオリー通りの立派な梁組が天井裏に隠れていた。どの部材もしっかりしたもので、致命的な腐れや痛みは見受けられない。100年を超えて生き延び、次の時代の骨組みとして充分使用に耐える骨格を持つのは古民家の美点である。(伸吾)