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外壁下地

外壁下地

木組

外壁の下地には木毛セメント板(木の繊維をセメントで固めた板)を使用した。
断熱性能と共に防火性能も有する建材である。
外壁の防水面を安定させる役目も併せ持つ。

金物検査

金物検査

木組

公的な中間検査(構造体の検査)とは別に、事務所として筋交い・金物の検査を行う。
確認申請時に一般的に必要な金物の他に、強風時の吹き上げ力などに鑑みて、通し柱などには引き抜きに対応する金物も追加しているので、この時に同時に検査する。
金物は木材に比べて遙かに強いので、配置は偏らないように(あまり強い金物を使用せずにすむように)バランス良く・・・をモットウにしている。

耐力壁

耐力壁

木組

建物の強度確保には筋交いと共に耐力壁も併用する。
筋交いは上下の2点で止め付けるが、耐力壁はたくさんの釘打ちをして壁全体で力を受け止める。
軸組工法と壁式工法。力に対する抵抗方法の違う工法を適材適所で組み合わせてバランスを取る

筋交い

筋交い

木組

壁耐力は筋交いにて確保した。軸組工法(筋交い)の良いところは湿気の行き来を妨げないこと。
筋交いは厚さ30ミリまでは引っ張りのみだが、45ミリ以上は圧縮の力にも耐えるので、効果を考えながらの配置・取付とする。
端部の取付は施工の善し悪しの片寄が出やすいところなので、使用している金物などと共に入念に確認する。

雨仕舞い

雨仕舞い

木組

上棟から大急ぎで屋根面の防水まで工程を進めた。
通常の屋根はタルキの上に、野地板、防水層・・・と比較的簡単にできるが、タルキと野地板を化粧にすると、断熱や通気・電気配線などを屋根面に仕込んでしまうことになるので、ここまでは天気を見ながら一気の工事としなければならない。

通気層(屋根)

通気層(屋根)

木組

屋根面の通気は断熱層の外側に取る。
白いシートは透湿防水シート、この下には断熱層。上部の黒いシートはゴムアスシート、防水層は二重に仕込む。
その間にある隙間が屋根面の通気層。手をかざすと今頃の季節でも、はっきりと熱く感じる空気が登ってくるのが分かる。

通気層(外壁)

通気層(外壁)

木組

外壁の通気層を通ってきた空気は、野地板のスリットから屋根面に入る。
大屋根部分は棟の一番高いところから排出され、下屋部分(1階の屋根)は2階壁との取り合い部分から排出する。
空気は温度差で移動する。温度差は高さの違いで生み出すので、給気口と排出口にはしっかりと高さの違いを計画的に取る。

野地板

野地板

木組

野地板は杉板を本実加工して化粧で張る。
軒先などの構造体から外の部分は、建物強度に関係しないのでタルキに直行して張るが、屋内見上げの構造体内部は斜めに張る。斜めに張ることで軒先の2倍を超える屋根強度を発揮することが出来る。
見落とされがちだが、木造建築物も屋根や床などの水平構面の強度は建物全体の強度に大きな影響を及ぼす。

ポーチ柱束

ポーチ柱束

木組

この住まいには大きな玄関土間が付くが、さらにその前にも桁を持ち出して大きな軒が出る。その桁を受ける柱の足元の束が写真の石である。
材料は硬い花崗岩(御影石)を自然風味の割り肌加工したものを採用した。
大理石や砂岩の類は屋外露出のこのような用途の束には向かない。

2階床下地

2階床下地

木組

2階の床下地には杉の厚板パネルを採用した。
このパネルはそのまま仕上げとして用いるため、1階からはこの写真通りの見上げた風景が仕上がりとなる。
床や屋根をしっかりと造ることは建物の構造上とても大事なことであるが、確認申請上求められない性能であるために重要性が見落とされがちである。たとえ申請上は検討の必要ないヶ所や部材にもちゃんと配慮を尽くすことは大切だと考える。