今日の現場からdiary

古民家の改修 / 田辺市新庄町

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竣工です

竣工です

完成

築100年を超える古民家の再生もいよいよ完成です。既存建物の良さを生かしつつ、住まい手のこれからに寄り添える建物が出来上がりました。
既存部材の力強さと新しく施工された部材の上品なしなやかさ…
新旧それぞれのコントラストが際立つ味わい深い建物に仕上がっています。
所々に見える補修ヵ所は敢えて塗装せずに残しています。これもまた古民家再生の味わいの一つと住まい手にはご理解頂きました。

100年を超える月日の間に蓄積されたダメージもあり、予期せぬアクシデントも多々ありました。
ですが、嫌な顔一つせず今日まで辛抱強くお付き合い頂いた住まい手ご家族。
現場では職能を尽くしてご対応いただいた職人の方々。
皆さまのおかげでいくつもの困難を乗り越えて、本日無事に竣工の良き日を迎える事が出来ました。
本当にありがとうございます。

洗面台

洗面台

仕上

洗面化粧台も造り付けました。
天板とシンクの部分がひとつになった一体成形の品物です。
水栓が立ち上がり部分に付くので水が溜まることがなく、汚れも少ないです。
上部の三面鏡の裏には棚があって、かなりの収納能力があります。

玄関戸

玄関戸

仕上

玄関戸も木製の製作戸です。
ヒノキの枠に桧の縦格子。下部には杉の赤味の柾目の厚板をはめ込んでいます。
ガラスは和紙のようなものを挟み込んだ、割れにくい合わせガラスを使用して、防犯上の配慮をしています。

木製建具

木製建具

仕上

木製の建具は全て地元の杉・桧の材で製作しました。
ロ枠(外枠)はヒノキの柾目材。中の落とし板は杉赤味の板目材を基本にしています。
白と赤のコントラストが見事な造り付けの建具となりました。

樋工事

樋工事

仕上

樋は軒樋も縦樋もガルバ鋼板のものを使いました。
塩ビの既製品とは違って、意匠は簡潔でスッキリと仕上がっています。
銀のメタリック塗装も瓦や焼き杉の外壁と良くマッチしています。

雨戸鏡板

雨戸鏡板

仕上

アルミサッシを入れると、通常の雨戸の鏡板はスティールやアルミで入れることが多いのですが、それでは木の家らしくなくなるので、外壁に張ったのと同じ焼き杉板を張って、竿縁で押さえてもらいました。
まるで木の雨戸を建て込んだように見えるでしょう。

珪藻土塗り

珪藻土塗り

仕上

珪藻土の仕上げ塗りが仕上がってきました。
今回の住まいでは珪藻土塗りは、住まい手とお父さんのお二人で施工されました。
工程も厳しい中での大変な作業となったことでしょうが、その分満足度の高い住まいになったのではないかと思います。

木製キッチン

木製キッチン

仕上

キッチンは木製で製作しました。材料は地場の杉・桧です。
引き出しの中まで完全に無垢材なので、妙な化学物質を発散することもありません。
写真は組み込む厨房機器の取り付け詳細を検討しているところ。
使い勝手と組み立てによって、ひとつとして同じモノがないので、組み付けの度に丁寧に検討を重ねます。

紙障子

紙障子

仕上

紙障子の切り込み(建て込み調整)は、障子紙を貼る前に行います。
これは襖も同じで、仕上げてしまってからでは紙を破ってしまったりする事があるからです。
紙を貼る前の障子は、見慣れた障子とは趣が違ってなんか別の品物のよう。

手洗い鉢

手洗い鉢

仕上

トイレの手洗い鉢は美濃焼の手加工のものを使います。
つや消しのトルコブルーの品物は個性が際立ってとっても面白い。
段板にしているのはヒノキの耳付き(丸み付)の無垢板です。