今日の現場からdiary

古民家の改修 / 田辺市新庄町

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解体工事Ⅱ

解体工事Ⅱ

基礎

減築部分の解体が終わりました。
現在は雨が室内へ入らないように養生をしています。

解体工事

解体工事

基礎

解体工事が始まりました。まずは、減築する部分から。
機械を入れて解体出来るところはそうしますが、大方の所は手作業ですから、通常の解体より少し時間が掛かります。

基礎について

基礎について

計画

現在住宅の基礎は鉄筋コンクリートで造り、木部とはアンカーボルトでしっかりと止め付けなければならない。対して古民家では石の上に柱をのせているのみで固定はしていない。木部は土台長押で固められてはいるが基礎とは一体になっていない訳である。これは現在住宅が地震や台風の力に基礎と建物が一体になって必死に耐える耐震構造を採用しているのに、古民家では地震などの地面からの力を木部に直接伝えない免震構造に近い構造を採用しているからである。年代の違いによる技術的なことも関係していると思うが、多くは自然に対する考え方の違いであろうと思う。どちらが良くてどちらが悪い・・・と言う類いの問題ではない。今回の再生(改修)では古来の考え方を尊重して、柱は石の上に置くだけの形式を引き継ぐことにした。(伸吾)

古材と新材

古材と新材

計画

改修前の木は時間の重みをしっかりとしみこませて黒いことが多い。それに対して、改修部分の新しい木は当然白い。修復などの仕事では新しい部分が分かりにくいように着色して全体をそろえることが多いが、今回の改修では新しいもの・手を加えたものは新しい色のままに残しておきたいと思う。
100年を超える古民家ではあるが、今後は新しい住まい手が新しい生活をはじめる。建物や家族のアイデンティティーとして残す部分と、新しい住まい手の思いは、それぞれに存在感を持って共存して欲しいと思う。(伸吾)

既存土壁

既存土壁

計画

築100年を超えるこの民家では、当然のように壁には土壁が塗られている。土壁が塗られている家は暖かい・・・と、土壁は断熱性能が高いように思われている方も多いようだが、実はそうではない。土壁が優れるのは蓄熱・調湿の性能で断熱性能はさほど高くない。しかし、現在住宅に不足しているのも蓄熱・調湿の性能なので、土壁を施工している家を外断熱でスッポリと覆ってしまうと、断熱性能が高く蓄熱・調湿に優れた住まいが出来る。
断熱層は外部に、蓄熱層は内部に・・・が快適な住まいを造るコツでもある。(伸吾)

古民家の改修 / 田辺市新庄町

古民家の改修 / 田辺市新庄町

計画

外観の変更はなるべく押さえるようにした。
日本瓦葺きの屋根に腰の焼き杉板、上部は塗り壁風に仕上げる予定。
東南角の縁側は、古来はこうであったろう柱建てのこしらえ。
屋内床は1階・杉の厚板張り、2階・唐松板張り。共に無垢材を使用している。
壁は残っている竹小舞の土塗り壁を活かして珪藻土塗り、水廻りや押入などでは杉板を張ろうと思う。(伸吾)

古民家の改修 / 田辺市新庄町

古民家の改修 / 田辺市新庄町

計画

これまでにも何回か改修や増築をされてきたようで新旧のヶ所が混在する。屋根瓦などはしっかりとしたものだった。
写真は2階の畳間。ここも年代は古そうだが改装の手は入っているようだった。
できるだけ古来の軸組(柱・梁組)を残して、現在に必要な断熱・気密などの住宅性能を付加した上で復活を果たさせてあげたい・・・そんな思いから、新しく付け加えられた建材を取り除き、可能なところは本来の姿の再現に努める。(伸吾)

古民家の改修 / 田辺市新庄町

古民家の改修 / 田辺市新庄町

計画

築100年を超える古民家を改修します。
住まい手はご主人が30代半ばのご夫婦。
古民家の改修は新築ほどの費用が掛かること、構造の考え方が今風の耐震ではないこと・・・などの特殊な事情をよくご説明して、新築するか改修するかの検討をいただいた。
悩まれたあげくに、いまだに現役の柱・梁などの構造や年月を経て存在感の際立つ木材を見て決心をされたようだった。
仕事始めはお盆明けの9月から・・・お楽しみに。(伸吾)