今日の現場からdiary

府中の家

  • 住宅
  • 平屋
外構工事 砂利敷き

外構工事 砂利敷き

仕上

建物周りの余地には砂利を敷いた。下部には坊草シートを敷き込んでいる。
手間をかけたくないからと、この部分にコンクリートなどを施工してしまうと、草は生えなくて良いが、夏場の太陽の照り返しや暖まったコンクリートの熱でヒートアイランドのようなことになり、快適に住まうことは難しい。

システムキッチン

システムキッチン

仕上

システムキッチンはオールステンレスのものを選択した。
メジャーメーカーでは、合板の上にきれいな仕上げをして売り出しているが、私は中までホーローかステンレスのものをオススメする。
仕上げのきれいさに大差はなくとも耐久性などに大きな違いがあるからである。
システムキッチンやシステムバスなどは、同じ様に見えても詳細が随分と違うので、選択の時には仕様書をよく読んで、本物を見て、触ってみてから決めるのが良い。

珪藻土塗り仕上げ

珪藻土塗り仕上げ

仕上

居間・食堂・タタミ間などの壁は珪藻土塗り仕上げ。
いずれもベースの素材に寒水(大理石の小粒)・ワラ・スサなどを混ぜ込んだ品物を使用した。表面積が大きくなるので、調湿性能が高まるのと同時に、石の粒が含まれるので、蓄熱の性能も高まる。
居間は明るいめの色調、タタミ間は幾分落ち着いた色調。

真砂土モルタル塗り仕上げ

真砂土モルタル塗り仕上げ

仕上

玄関土間・ポーチなどと共に、アプローチ両側の袖壁も真砂土モルタル塗りとした。
真砂土モルタルは、白セメントで練ったモルタルに、黄色味のある土を混ぜて都度に作る。
各部のコーナーは丸く仕上げて、土らしさを醸す。

木製雨戸戸袋鏡板

木製雨戸戸袋鏡板

仕上

府中の家の開口部は全てアルミサッシにした。
既製品なので戸袋もアルミ製であるが、アルミの枠だけは残し、鏡板は鉄やアルミでなく杉板に取り替えた。仕上げは透明の木材保護材である。
この部分を木製にすることによって、デッキ部分の壁は全て木製となる。

デッキ(濡れ縁)が付く

デッキ(濡れ縁)が付く

仕上

家中の掃き出し窓には木製のデッキを付けた。材は龍神産の桧、仕上げには透明の木材保護剤を塗っている。
掃き出し窓にデッキが付くと、庭と室内のつながりが強くなり、使い勝手が良くなるばかりか、室内に居るときにも開放感が格段に高まる。
デッキが雨にさらされないように、軒の出は深い。デッキの下には草が生えないように砂利を敷いている。

ロフトに本棚手すり

ロフトに本棚手すり

仕上

ロフトと個室を区切る間仕切りは、多くの場合、普通の壁になることが多いヶ所だが、壁にしてしまったのではスペースがもったいない上に、風の通りも悪い。
そこで、壁の厚みを利用して本棚にした。奥行きが小さいので、大きな本は難しいが、文庫本や漫画本ならば結構な冊数が置ける。
本が落ちないように個室側には幕板を付けた。可動の棚と幕板はいずれも桧材。

設備器具付け

設備器具付け

仕上

内装が仕上がってくると、次に入る職種は設備工事である。
写真上部の梁には照明器具が付いた。中央に座っているのはシステムキッチンである。
器具類が付き始めると、部屋の用途や使い勝手などが急に実感を伴って伝わってくるようになるので楽しくなる。

珪藻土下地

珪藻土下地

仕上

珪藻土壁の下地には専用の下地用プラスターを下塗りする。
PB(プラスターボード)の継ぎ目などは、下地材を塗るまでに割れ防止の処理をしておく。
珪藻土も下地材も良く湿度を調節する材料なので、梅雨時期などの湿気の多い時期にはありがたみを実感することになると思う。

板張りと和紙貼り

板張りと和紙貼り

仕上

この部屋は、内法まで(掃き出しサッシの高さまで)を桧板張りにして、上部を和紙貼りにした。
子供室やタフな使い勝手が予想される部屋では、人の背の高さぐらいまでは強度の強い板壁が何かと使いやすい。しかし、全体が板壁ではなんだか山小屋のような感じになる。そこで上部の、接触や汚れが気にならないところに和紙を貼って住宅らしい雰囲気を整える。