今日の現場からdiary

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床板・信州赤松張り

床板・信州赤松張り

造作

室内の主な居室は信州産の赤松を採用した。
もちろん、新建材のフローリングではなく、無垢のエンコウ板で、節がほとんどない柾目・小節の品物である。
信州産はこれまで使っていた岡山などの品物に比べると、随分と色が白くて上品な仕上がりである。
天然の材料は産地や産出時期によって印象が違う。天然なので、品物にもばらつきがあるが、それも面白さだと思っている。

照明器具の切り込み

照明器具の切り込み

造作

天井の杉板張り部分はほぼ施工が終わったので、埋め込みの照明器具などの位置決め・切り込み作業が始まる。
位置決めは、梁の位置・下地の位置・板の目地などに注意しながら現場で決定する。
照明器具は、ダウンライトなどのあまり目立たない器具と、造り付け・吊り下げなどの目立たせたい器具とのバランスを大切にした。

玄関 上がり框

玄関 上がり框

造作

玄関の上がり框は、桧の磨き丸太の三方を落とした(製材した)もの。正面には原木のままの丸みを残している。
多少丸みに不揃いや凹みがあっても使用する。人の手が入り過ぎていない方が自然を意識しやすい。
また、あまりきれいに加工したものでは本物感を失うことがある。ただし、後に割れの心配があるので、乾燥には充分に気を使う必要がある。

床 断熱施工

床 断熱施工

造作

床断熱は、下張りの杉厚板の上に2重に行う。
写真奥は下部の30ミリの断熱材の施工が終わった所。真ん中ほどはその上に2重の根太を施工した所。手前は2重根太の間に40ミリの断熱材を施工した所。
使用した断熱材はいずれもパーフェクトバリアで、ボード状に加工された品物。

外壁桧板張り

外壁桧板張り

造作

外壁はサイディングに吹付け仕上げで塗り壁風に仕上げる所と、桧板張りで仕上げる所がある。写真は桧板張り仕上げの部分。
板張りを採用したヶ所はいずれも軒先から2メートルほどの奥行きを持つ所なので、雨や紫外線の影響が少なく、木材の経年変化による色変わりが気になりにくい所。
壁板と、軒裏の化粧板はこのままあらわしで、透明の木材保護剤塗布により仕上げる。

床板・信州唐松張り

床板・信州唐松張り

造作

床仕上げには2種類の床板を使用した。押入や納戸の中などは、節有りの無垢の唐松(15ミリ厚)である。
紀州は杉・桧の産地で、たくさんの原木も製材業者もあるが、床材を専門に加工している業者はほとんど見かけない。床板は直接、敏感な足の裏に接するヶ所なので、製品にばらつきが出来やすい特注品を差し控え、カタログモデルとして購入出来る信州唐松を選んだ。購入先の信州・小林木材さんとは20年を超えるお付き合いである。

床断熱

床断熱

造作

床の断熱は、屋根・壁と共にポリエステル繊維の断熱材(パーフェクトバリア)を使用した。
床用はボードタイプの30ミリと40ミリを組み合わせ、合計で70ミリの厚さである。床根太も二重に組んでいるので、それに合わせた施工が出来るように配慮した。
ちなみに、断熱材の下には36ミリ厚の杉のパネル(Jパネル)を張り込んでいるので、高床式のように良好な床下通気を確保しているが、それに対する対応はしっかりと出来ている。

厚板張り

厚板張り

造作

外壁サッシ廻りの厚板は、ビスより少し大きいめの穴を、板の1/3ほどまで事前にあけておいて、その穴からビス止めし、後に穴を木片(ダボ)で塞いでしまう。
ステンのビスで止めていればそれで良さそうなものだが、こうしてひと手間かけておくと、ビスが露出することなく、自然な見栄えの仕上がりとなる。

外壁納まり

外壁納まり

造作

外壁面のサッシなどが連なる部分は、仕上げが単調になるのを防ぐため、サイディングに代えて杉の厚板を建て込む。
この部分に木を建て込むことで、木の家の雰囲気作りにも役立つ。
杉材は耐久性を考慮して30ミリの厚味を持ったものを使用する。仕上げには透明の木材保護材を塗布する。

防水層(コーキング)

防水層(コーキング)

造作

防水層(コーキング)は、出来るだけ接着性のよい部材を使って、短くする工夫をする。
写真は外壁に梁が貫通する部位のものである。通常であれば、外壁の中に梁が入っていくが、そうすると防水面(コーキング面)は木材とサイディングになる。木材は、乾燥などによって変形しやすい上に、割れなどの心配もある。さらに、コーキングの接着性が弱い。そこで、防水層の内部に先に梁取り付き用の鉄骨製のブラケットを仕込んでおいた。このブラケットは変形しにくい上に、防水面は接着性の強い鉄、長さは20センチほどに過ぎない。木製の梁ならば倍を超える寸法のコーキング長さが必要になる。