今日の現場からdiary

古民家の改修 / 田辺市新庄町

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外部庇

外部庇

造作

外部の庇も新しくしました。
最近では軒の出や庇のない建物も増えてきましたが、陽差しを調節し、雨・風・紫外線から建物を守るのに大事な部品です。
住宅金融公庫などの調査によると、軒の出や庇のある建物とない建物では雨漏れの危険性も随分と違うようです。

外壁工事

外壁工事

造作

外壁は上部が塗り壁風、下部は焼き杉板の縦張りです。
上部のサイディングが張り上がりました。この上に塗料を吹付けて塗り壁のように仕上げます。
新しく取り付けた木部は透明の木材保護材塗りの仕上げです。

上がり框・式台

上がり框・式台

造作

上がり框、式台ともに地元の桧の耳あり(丸みを活かしたもの)の材料で設えました。
角に成形してしまうと何だか味気なくなる部材も、山に生えていたときと同じ丸みを活かして使用すると、どの材料も表情豊かで馴染みやすいものになるような気がします。
節は少しありますが、生き節(抜けていない節)なので個性的です。

縁側床板張り

縁側床板張り

造作

畳間の外側にある縁側は、伝統に則り桧の無垢の縁甲板で仕上げました。
地元の桧で節もなくきれいな目(年輪)をしています。
杉と同じく桧も針葉樹で、断熱・調湿の性能は高く、その代わりに広葉樹よりは少し傷つきやすい特性を持っています。

造作工事

造作工事

造作

室内では敷居・鴨居の造作工事が床張りと同時に急ピッチで進んでいます。
材料は地元の桧。いずれも柾目の節のないきれいな材料です。
大工さんも手袋をして、扱いには細心の注意を払います。

床張り

床張り

造作

1階の床は杉の厚板を張り込みます。
杉は足に暖かい。ナラやブナなどの広葉樹よりは傷つきやすいですが、その分人間にはやさしい材料だと言えます。
調湿性能も優れているので、梅雨時期なども足裏にベタベタとまとわりつくことがありません。

床下断熱

床下断熱

造作

1階の床下には、床用の断熱材(パーフェクトバリア床用)を敷き込みます。
断熱材は必ず透湿防水シートと一体です。たくさんの断熱材を入れても直接空気に触れてしまったのでは断熱性能は期待できません。
断熱材と気密材を一体で考えるのは、毛糸を着込んだ上にウインドブレーカーを着用すると暖かい・・・そんな効果を狙ったものです。

2階床下配線

2階床下配線

造作

電気設備の配線工事が行われています。
2重に組んだ根太(床下地)の隙間へ各種配線・配管を施工しています。

2階床下地

2階床下地

造作

2階の床板を支える下地を作っています。
下地の根太は格子状に組むことで、空いたスペースに配線や配管を仕込めるようにしています。

経年による変形か梁に使われている木の性分か、まっすぐに見えてもたわんでいたりする材が中にはあります。
たわんでいる箇所には端材をかませて床板の仕上がりが水平になるように高さを調節します。

2階吹き抜け

2階吹き抜け

造作

既存床板と既存梁の解体が完了して吹き抜けが新しくできました。
状態の良かった床板と梁は新しく床を作る部分に移設しています。
写真奥の梯子がかかっている梁と床板が移設した部材です。