
基礎配筋の公的検査

基礎の配筋が組み終わると、公的機関の配筋検査を受けます。
鉄筋の規格・太さ・配筋ピッチ・各部配筋要領などが検査項目です。
各部の出来を目視で確認すると共に、各部の寸法をメジャーなどを使ってしっかりと計り、検査して頂きます。
結果は・・・もちろん合格です。
基礎の配筋が組み終わると、公的機関の配筋検査を受けます。
鉄筋の規格・太さ・配筋ピッチ・各部配筋要領などが検査項目です。
各部の出来を目視で確認すると共に、各部の寸法をメジャーなどを使ってしっかりと計り、検査して頂きます。
結果は・・・もちろん合格です。
写真のヶ所はスラブ(床版)の配筋です。
構造計算では、もっと細い鉄筋で、もっと大きなマス目に組んでもいいのですが、計算通りに配筋してしまうと、コンクリート打設の時に踏み荒れてしまいます。
コンクリート打設の時にはたくさんの人たちがここに乗って作業するわけですから、きれいに組んだ鉄筋も乱れてしまうわけです。机上の計算よりも、現場の状況をイメージしながら設計することは大事なことです。そこで、ひとまわり太い鉄筋で、ひとまわり細かく組み、見るからにしっかりとした、人がたくさん乗って作業しても大丈夫な床配筋とします。
防湿シートの下に見える水滴は、地面から上がってきた水蒸気の粒です。地面からは想像するより多くの湿気が上がってくることがお分かりいただけるでしょう。
建物の基礎と同じ様に、塀の基礎も鉄筋を組んでいきます。
建物基礎に比べると、やはり少し鉄筋が少なく感じます。
でも、これで良いんです。分担する力の総量が全く違うのですから。同じ様な鉄筋組をしてしまうとオーバークオリティなものが出来上がり、不経済だということになるでしょう。
基礎の鉄筋が組めました。
いくつかのブロックに分かれているのがお分かりいただけると思います。溝のように見えているのが地中梁の部分です。
コンクリート工事が出来上がってしまってからでは分かりませんが、この地中梁をちゃんと造っているかどうかは、建物の強さに大きく影響を及ぼします。
塀の基礎も土工事が進んでいます。
塀は建物本体ほど精度を要求されませんので、捨てコンクリートを省きます。
写真は砕石を敷き込んで締め固めを行った状態です。この上に直接ベースの鉄筋を配筋し、コンクリートを打設して塀基礎とします。
土工事が出来ました。
基礎の形に土を掘り、地中梁の下端に砕石を敷き、締め固め、地面から湿気が上がってこないように防湿シートを敷き込んで、捨てコンクリートを打設します。
捨てコンクリートは直接力を負担する基礎コンクリートとは違い、基礎を正確に施工するために打設する下地のためのコンクリートです。
少し天気の良い日には、防湿シート下部に、地面から蒸発してきた湿気が水の粒となって見えることがあります。地面の湿気は想像するよりも多いものです。
カメの甲羅のように凸凹しているのは、地中梁を配置するためです。しっかりとした地中梁がある基礎は、万が一の地震にも安心感が高いです。
外構工事の塀の基礎も、建物基礎と同時に工事に入っています。
建物と塀が大きく離れているような現場では、建物は建物、塀は塀として、時期をずらして工事に入るのですが、この現場では建物と塀が近く、建物の基礎を造ってしまうと、塀の基礎を造るのが難しくなるためです。
都度都度、その現場にはその現場の事情があるものです。そんな時には臨機応変な工夫を凝らすことが必要です。
基礎を造るために地面を必要な深さに掘ります。掘ったところに砕石を敷いて締め固め、その上に基礎を造っていきます。
地面は平らなように見えても、あちこちで凸凹があるもので、そんなところに正確なものを造る時に遣り方に書き込んだ情報が役にたつのです。
この現場では、敷地の高いところと低いところでは約50センチほどの高低差がありました。GL設定(基準となる地盤の高さ)は、雨水などが建物に来ないように一番高いところを+-0としています。
基礎工事に入る前に、現場で位置や高さの設定などの基本的な情報を書き留めておくための仮の囲いを作ります。これが遣り方(やりかた)という作業です。囲い上部の板面に書き込みがあります。
実際にお家が建つところは掘り起こしてしまうため、地面に直接情報を書き留めておくことは出来ません。こうして、建物から少し離れたところの板に大事な情報を移しておく訳です。
秋の良き日に地鎮祭。もう12月も近いというのに、当日は汗ばむほどの好天。遠くにお住まいの建て主に代わって、国内にお住まいのお母様が代理出席。現地にお住まいのご親戚の方々にもご出席いただいて、和やかに厳かに・・・良い地鎮祭であった。大島には神主さんが居ないので、神主さんは勝浦からおいでいただいた。お母様の段取りの良い仕切りで、式もとってもスムーズ。滞りなく終えることが出来た。
地鎮祭の後は配置確認と設計GL(建物の基準となる高さ)の設定。今後の工程と外構関係の諸々の打合せ・・・工事に関係する方々は多人数。それぞれに調整をしていただいて、無事に工事のスタートを切る準備が出来た。(伸吾)