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内部立ち上がりの基礎打設

内部立ち上がりの基礎打設

基礎

2回目のコンクリート(内部の立ち上がり部分の基礎)を打設しました。
内部立ち上がりには人通口を設けて、床下が一つの空間でつながるよう設計しました。
床下の通気性が良い。メンテナンス性が良い。設備配管がしやすい(施工性が良い)などのメリットがあります。
人通口を設けるだけでは、地震の際に掛かる力に弱くなるので、スラブ下へ地中梁を設けて、地震に強い基礎を造ります。

天端均し

天端均し

基礎

基礎立ち上がりは、表面が水平になるように仕上げます。
以前はモルタルを塗っていましたが、最近は天端レベラーという液体状の材料で、水平に均す事が多いです。
建物の土台や柱を乗せるので、水平に施工出来ていないと、建物全体が傾いてしまいます。
この作業は地味に見えて、実はとても大切な一手間です。

基礎養生

基礎養生

基礎

外周部の立ち上がりとスラブ(床版)のコンクリートが打てました。
現在は養生期間中です。
型枠には形状を定める鋳型としての役割や、外部の衝撃から守る緩衝材としての役割などがあります。
最低限の(圧縮)強度が発揮されるまでは、型枠を付けたまま養生します。
型枠を外すまでの日数は、現場周辺の気温や、コンクリートの設計強度などで変わるので、各現場毎に状況を見ながら検討します。

テストピース

テストピース

基礎

コンクリート打設の際には、テストピース(試験体)を作ります。
今回打設したコンクリートが、設計通りの(圧縮)強度を発揮しているか、確認するための部材です。
プレス機の様な機械で圧縮し、どれだけの力を加えた時に試験体が破壊されるかで、コンクリートの強度を確認します。
この試験を1週間後、3週間後、4週間後とそれぞれ行い、設計通りの強度を発揮している事を確認してから、土台を据え付けます。
設計通りの強度が確認出来れば、建物の自重を支えて、地震の力を地盤へ分散させられる基礎が打てたということです。

外周部の立ち上がり(基礎)

外周部の立ち上がり(基礎)

基礎

外周部の立ち上がりは浮き型枠(下が開いている型枠)を使って、スラブ(床版)のコンクリートと一緒に打ちます。
コンクリートは重たく流動性があるので、不安定な浮き型枠が引っ張られて変形しないように、しっかりと固定するのはとても難しいです。
職人たちが各々の技術と職能を尽くしてくれることで、継ぎ目なく雨水浸入の心配が少ない、強度も増した強い基礎が出来ます。

基礎コンクリート打設

基礎コンクリート打設

基礎

1回目の基礎コンクリート打設に立ち会います。
今回はスラブ(床版)と立ち上がりのコンクリートを打ちます。
コンクリートを流し込む人、攪拌機で気泡を抜いてセメントと骨材を均等に混ぜる人、表面を整えて高さが均一になるよう調整する人etc…
それぞれ作業を分担して手際よく施工できているのが確認できます。

基礎金物設置

基礎金物設置

基礎

アンカーボルトやホールダウンなどの基礎金物は、必ずコンクリート打設前にセットします。
コンクリート打設後に金物を埋め込んだのでは、金物の廻りにコンクリート骨材が均等に行き渡らず、金物の保持力が落ちるからです。
そのために、事前に金物配置図を作成し、金物の規格や本数・位置などをしっかりと検討します。
都度都度に施工図を作成するのは手間で、嫌う監督や工務店もいますが、そのひと手間がしっかりとした家づくりにつながるのです。

基礎型枠工事

基礎型枠工事

基礎

コンクリート打設に向けて、型枠工事が急ピッチです。
中村設計では、スラブ(床板)と外周部の立ち上がりは同時にコンクリート打設を行います。
そのため、外周部の立ち上がり型枠は浮き型枠となるので、型枠組みが大変です。
その代わり、コンクリートが出来上がるとスラブ(床板)と立ち上がりの間にコンクリートの打ち継ぎがないので、雨水の浸入を心配することがない、安心で高耐久な基礎が出来上がります。

事務所配筋検査

事務所配筋検査

基礎

公的な配筋検査とは別に、設計事務所としても独自の配筋検査をします。
この時には、役所のマニュアルで決められたヶ所以外にも、もっと実用的なところまで確認します。
現実的に、ここに人が乗って作業して、ここにコンクリートを入れようと思うと、ここのところの打ち継ぎは・・・などと考えていると、役所検査は合格していても、気になるところは出てくるものです。

基礎立ち上がり貫通孔

基礎立ち上がり貫通孔

基礎

この建物の基礎はスラブ(床版)部分に基礎地中梁を仕込んでいますので、立ち上がり部分は特に力を負担するわけではありません。
それでも、設備配管などが貫通するところは、後にクラック(ひび割れ)などが起こりがちで、あまり気持ちの良いものではありませんので、コンクリート強度が充分に発揮出来る間隔を空けて配置します。また、規定以上の太さの貫通孔については専用の補強金物を用いて補強します。
貫通ヶ所に片寄がないか、位置や高さが適当か、補強筋は必要か・・・などの事項は、施工図を書いて確認します。