今日の現場からdiary

府中の家

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内壁コーナー役物

内壁コーナー役物

造作

壁のコーナーは、できるだけ曲線的な丸い役物を下地に使用し、土壁厚みの表現を行い、本物感を増すとともに、自然素材の持つ柔らかい雰囲気を大事にした。
素材は繊維混入セメントなので、人や物が当たったときにも衝撃を和らげ、不燃性で万が一の火災時にも安心である。
屋内開口部の納まりや、サッシ取り付け部などもこの役物で納めた。

珪藻土塗り、和紙貼り下地

珪藻土塗り、和紙貼り下地

造作

珪藻土塗りや和紙貼りの下地はPB(プラスターボード)である。
各種仕上げの下地として最も一般的に使われているボードなので、価格もこなれている上に調湿作用も持ち、透湿抵抗もそう高くない。
上部天井面との間にある未施工部分は、薪ストーブで暖められた空気の通り道として開いたままにしておく。

小便器下地壁

小便器下地壁

造作

最近のトイレは、大便器一つで済ませることが多いが、府中の家では小便器も用意した。
小便器は、日常の掃除を容易にするために床から浮かせて取り付ける。そうすると給水管や配水管は壁の中に仕込むことになる。壁の直下には土台があるために前記の配管類は真っ直ぐに床下に下ろすことが出来ない。そこで、壁を少し前に出して配管スペースを設ける。配管スペースの上部は床から1.2メートルほどの高さ。そこに12センチほどの棚状のものが出来るので、ちょっとした花飾りにでもしようかと思う。

桧板張り

桧板張り

仕上

室内仕上げには4種類の木を使用した。
押し入れや物入れは杉材。床には唐松と赤松。そして、特に見え掛かり(よく目に付く)となる壁には桧板である。
桧板は、押し入れの中などに使う杉板とは違い、化粧を意識したヶ所に使用するので、節のないきれいにカンナ掛した板である。
桧板は、張った当初に色が白く感じるが、時間が経つにつれて飴色に変化する。

玄関巾木・式台造作

玄関巾木・式台造作

造作

造作工事が進む。写真は玄関部分。玄関巾木と式台造作の様子。
通常の巾木は6センチの高さで床の上に付くが、玄関土間部分などは、上がり框の高さ分(15センチ)の玄関巾木を通常巾木の下に取り付けて、土間の仕上げの見切りとする。
式台と玄関框の高さはそれぞれに15センチ。玄関に至るアプローチの階段なども、1段の高さが15センチとなだらかな勾配の設定である。

押入に通気の工夫

押入に通気の工夫

仕上

押入や納戸なの、通風が充分に確保されにくい空間の仕上げには、杉や桐などの断熱と調湿に優れた木材を使うが、それ以外にも空気の動きを妨げない工夫をする。
写真は押入の様子。突き当たりの壁に通気の縦桟を取り付け、その桟を挟んで棚を横に取り付ける。そうすると、荷物を満杯に入れた場合でも、奥で通気桟分の隙間が出来、空気が滞らない。
棚自身も、床板に隙間を取ったスノコ状に造っているので、空気の流れを止めてしまうことはない。

外壁塗装工事 リシン吹付け

外壁塗装工事 リシン吹付け

仕上

外壁のサイディング面は、凸凹のあるサイディングに、塗装工事でリシンを吹き付けて、塗り壁風に仕上げる。
着色されたサイディングを使わず、無地のものを使用して後に吹付け仕上げを施すのは、色の自由度を得たいためである。
下地に使うサイディングと塗装材(リシン)の組み合わせは、長年の試行錯誤で決まったもの。
塗装面は、写真では少し黄色く感じるが、現場では木の色とのマッチングも良く、良い感じに仕上がったように思う。

住宅性能証明 中間検査を受ける

住宅性能証明 中間検査を受ける

造作

府中の家は、通常の確認申請以外に断熱性能を証明する住宅性能証明の申請も行っている。
申請性能は断熱等級4、長期優良住宅などでも要求される等級である。
サッシの断熱性能などと共に、床・壁・屋根の各断熱材の納品書・搬入検収・工事の様子などが逐一の審査項目である。
最終には竣工時にもう一度検査があるが、中間時の今回検査はもちろん合格である。

塗装工事 吹き付け養生

塗装工事 吹き付け養生

造作

先行していた木部の塗装が終わったので、サイディング面の吹きつけの準備が始まる。
まずは養生紙を使って塗料が付いてはいけない部分の養生を行う。
養生を伴う仕事は、養生も仕事工程・・・というしっかりとした意識がないと、結果として良い仕上がりが期待できない。

搬入検品 桧板

搬入検品 桧板

造作

現場には次々と建築材料が搬入される。搬入された品物は現場責任者が責任を持って検品・検収を行わなければならない。写真は壁を張るために搬入された桧の板。
よくよく見ると、加工機械の歯の後が波状に残っているヶ所があったので、監理者として仕上げの手直しを指示した。工場に持ち帰り、もう一度仕上げ加工のやり直しである。
少しの気遣いで仕上げの善し悪しは大きく左右される。どこにどんな品物を納品するかは、納品業者(生産者)の腕と良心・心意気、ひいては経営理念の問われるところである。