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こんな工夫で建てています
Build

天然乾燥の紀州材で建てる

建築地の気候風土に適応しており、建築用を目的として植林・育樹され、丁寧な乾燥と加工のほどこされた木が、建築にとってふさわしい木だと私たちは考えます。
用意する構造材は、天然乾燥の紀州材です。代々いとなむ龍神村の林業家と直接提携し、切り旬を守って伐採を行います。現在では確保がむずかしいような、主に天日による乾燥をかけた無垢の木を現場へ届けています。
木のもつ調湿や断熱の性能は、体積に比例して効果をあらわすものです。健全な建築用材をふんだんに使い、心も体も気持ちよくくつろげる空間の実現を目指しています。

職人と「あらわし」の技能

木と天然素材が、豊かな質感や調湿性能を充分発揮できるよう、柱や梁といった構造材が、屋内で人と同じ空気に触れるようなつくり、いわゆる「あらわし」構法で木の家を建てています。この建築工事に要するノウハウは、とりわけ特別なものです。本格的な木造建築の技術と現代基準の性能の確保を両立できる、腕のたしかな職人たちとのネットワークで、質の高い施工を提供しています。
無垢材による建具や家具を製作する建具職人、気候風土をよみとり、適切な配合で身近な土や植物を練り合わせ壁や床を塗る左官職人、本格的な木造建築を手がけることを生業とする大工…手仕事と機械加工を生かしつつ、あたらしくて、どこかなつかしい木の家を建てています。

あたらしくて、なつかしい

機械は、精密で均一な加工を安定的に行うことができますが、経験に裏打ちされた人間の采配と技は、時にコンピューターの仕事よりずっと高度です。私たちは、現代の建物が失いつつある繊細な味わいをもつ建物を、機械加工と職人の手仕事の連携によって実らせたいと考えています。
たとえば、木材の加工では、機械加工と手加工、両方の良いところを組み合わせて経済性とクオリティを両立しています。さらに、コンピューターと機械により工場加工するプレカットは、コストパフォーマンスと精度に優れた方法です。大工が伝統技能にのっとりノミやノコギリをふるう手刻み加工には、人による柔軟な判断や複雑な継ぎ手・仕口という魅力があります。

自然をおおらかに、うけいれる

必要な恵みを適切なカタチで、暮らしに充分いかします。

思い描いた建物が現実に建つよろこびを、
竣工というゴール地点で分かち合いたいと願っています。