中村今日子です
ハチの巣を取りました。
年の瀬も押し詰まり、掃除のことが気になります。雨戸の中などはいつもはあまり見ませんので知らずにいたのですが、ひょっと覗いてみると・・・何これ、ハチの巣?いつも見るのとちょっと違うみたい。
伸吾さんに聞いてみたら、これは良く見かけるアシナガバチやスズメバチとは違って、ジバチの類の黒っぽいハチの巣らしいです。ジバチの類は土で巣を作るのですぐ分かると言います。彼は野生児ですので、この手のことに結構詳しく、大変助かっています。とにかく、あまり刺しに来る奴ではない・・・という言葉を信じて立ち向かってみました。
やはり特に向かってくるものは居らず、割と平気に退治出来ました。落とした巣の破片を見てみると、中に黒いハチがまだ入っています。可哀想な気もしますが、これも生活のため、ゴメンね・・・何ごともなくお掃除続けられて良かったです。これで年末が迎えられます。
建築の話題
薪ストーブ人気。
薪ストーブは、薪を燃やす・・・当たり前ですが、これが環境に良い。木材はCO2(二酸化炭素)を木という形で固定しています。それを燃やすわけですから、空気中にCO2を排出してしまいますが、排出したCO2は森が又せっせと木として固定するので、CO2の総量としてはプラス・マイナス0です。ただただCO2を発生するだけの趣味の暖房器具ではありません。この環境循環が、このところのSDGs(持続可能な開発目標)に合致しているので、注目もされて、採用例も増えています。
ところが、このところのロシアのウクライナ侵攻で、ロシア産のガスや石油が止まってしまい、困ったヨーロッパでは薪ストーブ人気に拍車がかかり価格高騰の上、品薄です。影響は日本にも及んで、品物そのものがなかなか手に入らない状況が生まれています。
中村設計では、今シーズンは4台の薪ストーブを据えました。オーストラリア産のピキャン・オーブンとピキャン・バロッサ、ベルギー産のドブレ640WD、アメリカ産のバーモントキャスティングス・アスペンC3。薪ストーブそのものが趣味性の強い暖房器具なので、希望される方も、使い方や好みによってご希望の品物は色々です。
食べ物の話題
串本 おざきのひもの。
大島の現場が始まりましたので、串本に伺うことが多くなりました。串本での食事の回数も増えます。今回お昼ご飯を食べに伺ったのは、干物の老舗の おざきのひもの。ここでは店舗内でお食事もいただけます。
私はアジの開き定食、同行した次男はみりん干し定食。アジの方はトロアジ・・・とか言う脂ののったアジ。だいたい干物や丸干しには脂少なめの魚が使われることが多いので、干物に脂は合わないんじゃないの・・・と思っていたので意外でしたが、肉厚で芳醇で結構美味い。次男の注文したみりん干し。アジとサンマの二匹が出て、特に彼が気に入ったのはサンマの方。彼には全体に量が少し少なめでしたが、味には充分満足したようでした。
帰りにはサンマのみりん干しをはじめとして、アジの開き・イカの一夜干し・キビナゴとイワシの丸干し・小さい雑魚のみりん干し・・・と結構な買い物をして店を出ました。それにしても、平日にもかかわらずたくさんのお客さん。買い物の量もそのへんのスーパーよりは多く、客単価が高そう・・・こりゃあ大繁盛ですね。大繁盛も何もかも美味しい干物があってこそ。根っこのところを大切にする商売の姿勢が、大繁盛の秘訣でしょうか。
その他の話題
農家直販ガレージマーケット。
和歌山市の府中の家の近くに、農業用倉庫に野菜を並べただけのガレージマーケットがあります。店番の方は居るときもありますが、居ないときの方が多い。近くでとれる(多分自分の畑でとれる)野菜を並べているのでしょう、白菜・キャベツ・にんじん・大根・・・色々な野菜が並びます。しかも、どれも一つ(または一袋)100円均一です。大根2本にキャベツが2個、白菜が2個とキーウイが一袋、今日の購入額は700円・・・大体市場価格の半額以下です。
畑でとれたものですから、売り物にするには洗ったり袋に詰めたり並べたり・・・それなりに手間は掛かるはずです。それでも100円均一。誰も居ない売り場の中程に料金箱が置いてあるのみです。中にはお金も払わずに品物だけ持ち去る人たちもそりゃあいることでしょう・・・それでも100円均一・・・すごくないですか。
今も時々、道の傍らにこうした無人販売を見かけます。こんな商売が成り立つのは、いまだに日本人の民度が高いからです。お人好しで、何をされても言いたいこともいえずに・・・そんな日本人を歯がゆく思うこともありますが、一方で無人販売が成り立つ誠実さを持ち続ける日本という国が好きです。
本・テレビ・映画の話題
アバター : ウェイ・オブ・ウォーター。
観てきました、アバター:ウェイ・オブ・ウォーター。
全世界をアッと言わせて、興業収入世界1位のあのアバターの13年ぶりの新作です。設定は前回と全く変わらず、時間の経過も私たちと同じ。だからとっても馴染みやすい。ストーリーも続きだし、主要なキャストも前回同様。前回にも増した圧倒的なCG技術で、まるでどこかにありそうな世界を見事に創り出しています。とくに、海の中・・・というのが幻想的で良いのでしょうか?
熱帯魚のプレコと宇宙人のプレデターとクジラを合わせたような、あちらの世界のクジラも大活躍。でも、クジラを狩るのは日本人を意識させるキャストだし、モリには何やら日本の会社のようなロゴが書かれていて、面白くない。くじら1匹確保しても、残すところなく利活用して、命の糧として生活に役立てる日本人とは違って、賢い動物だから殺してはいけない・・・などと言いながら、脳の一部のほんの1リットルほどを利用するために殺すのは、鯨油取りが目的であとはみんな捨ててしまい、クジラの種を絶滅の危機に陥れてしまった、かの国の昔と何も変わっていない。そもそも生き物に対しての畏敬の念がない。そういう意味では日本人の感覚はアバターに近い。
まあ、腹の立つこともありましたが、作品そのものは紛れもない1級品で、どなたにもオススメ出来ます。私としては、初回のインパクト・・・ということもあってか、前作の方が面白かったかな。
クルマの話題
マツダCX-60試乗。
試乗しての印象は・・・の前に、ボンネットの中の写真を一つ。これを見て3.3リーターもある直6のディ-ゼルエンジンに見えますか?見えているところは直4のガソリンエンジンぐらい。前が大きく余っています。ということは、後(運転席側)にめり込んで据え付けられているのでしょう。マツダは昔からエンジニアリングに一家言ある会社。これで車体の重量配分も随分と良いはずです。
まず、エンジンの話から入ったのは、良くも悪しくもこのクルマの印象はエンジンが支配していたからです。アクセルを踏み込むと、力強く気持ち良く吹き上がって、さすがの大排気量6気筒というところ、しかし、ちょっとフリクション感が大きい。回転感がもう少し滑らかであって欲しい。振動も少なく回転の上昇も早いのに不思議な現象です。たぶんこれが原因で、クルマの動きも重い印象です。ハンドルを切ったときの動きは機敏なのに、全体に軽快感がありません。別の言い方をすると、ドッシリと落ち着いた濃厚な印象・・・と言うこともできるでしょうか。でも、紛れもなく高級車なので、これで正解なのかも?
サスは極低速時に少しコツコツ振動を伝えますが、私などは全くの許容範囲です。それよりも、低速時に引き締まった感があるサスのわりには、巡航速度で車体の上下動が止め切れていないことの方が気になります。もうひとつ気になったのは、直進性が少し甘いこと。最初は、最近流行の安全機能が効きすぎていて、思いがけないところでアシストが入っているのか・・・と思っていましたが、それを切っても挙動は変わりませんでしたから、ハンドルの中立付近の締まりが甘いのでしょう。矢のように真っ直ぐ、と走るのはそんなに得意ではないんだろうと思います。
伝統の成り立ちと最新の機構と機能をもれなく盛り込んで作り上げた、マツダ渾身の作ですから、今後の熟成に大いに期待します。
クルマの話題
マツダCX-60。
ディーラーの方からお声掛けを頂いて、マツダCX-60に乗ってきました。最近では一番話題になった、といっても過言ではないクルマです。
第1印象は思ったよりも大きくない。もっと大きな車体を想像していましたが、これぐらいなら私でも充分乗れそうです。シートも思ったほどに高くない。少し硬めではあってもホールドは良い・・・シートと言えばこのクルマ、身長を入力すると、メーカー推薦のドライビングポジションを全自動で作ってくれます。シートの前後、上下、背もたれの角度から、ハンドルの位置、はてはサイドミラーまで調整してくれるのだそうな。色々やるのが面倒な方には良い機能かもしれませんが、マツダは私の座高までは分からなかったようで、そこのところが私には少し窮屈。
試乗させて頂いたのは、上から2番目のグレードでしたが、それでも内装はどこにも不満が出ないほどしっかりと作り込まれていて高級です。エンジンはディーゼルの直6、3.3リッター。しかもマイルドハイブリッド、エンジンの足りないところをモーターが補助します。ミッションはトルクコンバーターを使わないオートマの8速。FR(フロントエンジン後輪駆動)由来の4輪駆動と、何から何までオールNEW。
始動して屋外で音を聞いてもそんなに大きくない。これはディ-ゼルだ・・・と事前に教えられていなければ分からないくらいです。6気筒だけあって振動もなくこのへんのところも素晴らしい。
さて、走り出しての印象は次回に・・・。
本・テレビ・映画の話題
緊急取調室。
日本のドラマもなかなか良いものだ・・・と思って探していて見つけたのが緊急取調室。2014年にスタートした、天海祐希さん主演の人気ドラマです。今回はシーズン2まで観ました。シーズン3からは有料になっていたのでお預けです。
外国もの、特にアメリカドラマなんかと比べると、圧倒的にアクションシーンが少なくて心理描写が多い。そこのところがこのドラマの売りの部分ですから当たり前なのかも。
毎回違ったゲストを迎えて、取調室を中心に丁々発止のやり取りが続きます。どのゲストも、なるほど選ばれただけのことはある・・・と納得させてくれる演技です。こんなに感情が伝わってくるのは、同じ日本人同士だからかもしれません。手に汗握る、というのはこのドラマのようなことをいうのでしょう・・・とにかく面白かった。
これに比べるとアメリカ映画なんぞは、どうも調子に乗りすぎて上っ滑りで・・・なんて感じなくもない。それぐらいに良く出来たドラマでした。なんか、もうじきファイナルを迎えるのだとか・・・おしいなあ~、残念だなあ~。
その他の話題
カマキリの卵。
新しいお家が出来て、一番最初に棲みつくのは虫たちです。大抵は住まい手が引っ越しを終えるより早く、クモやゴキブリなどを見かけます。今回見つけたのはカマキリの卵。廃材で薪作りをしている時に発見しました。もう随分寒くなってきましたから、この卵はこのまま冬を越すのでしょう。薪の間に風に当たらないようにそっと置いておきます。
そう言えば、娘が木を整理している時に、Gが出た・Gが出た・・・と騒いでいました。私の常識では、Gはゴジラのことですが、娘のGはゴキブリのことらしいです。奥さんにきくと、最近のゴキブリはひと昔前よりは大型化しているのだとか。なんでも南方系のゴキブリは大きいらしく、こんな所にも温暖化の影響はあるのでしょうか?娘が見つけたGはまだ小さくて薄い茶色の大群でした。これが大きくなるのでしょうか?
クモもゴキブリもカマキリも見つけました。来春になって、庭の植栽が終わる頃にはどんな生き物を見つけることが出来るのでしょう。
府中の家
たくさんの薪。
奮闘努力の甲斐あって、たくさんの薪が出来ました。3人が筋肉痛を起こすまで頑張って作ったものです。でもこれは本式の薪ではなくて、あくまで焚き付け。太い木に充分に火が付くまでに、使用する焚き付けです。焚き付けと割り切って、細かく割って使うのであれば、これで1年は充分持ちそうに思います。
ちなみに、薪ストーブの薪は広葉樹でなくてはならない・・・かのように言われていますが、そうでもありません。火持ちは密度の高い広葉樹の方が良くても、カマの温度が上がるまでは針葉樹が火も付きやすく使いやすいです。針葉樹と広葉樹を用途に応じて使い分けて、上手に燃焼させるのがうまい使い方。桧も杉も松もそれなりに役に立ちます。
とりあえず・・・のつもりで雨の当たらない軒下に置いていますが、これは仮置き。長く置く時には地面や建物にくっつかないように気を付けましょう。