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とっても寒い・・・でも、元気!
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とっても寒い・・・でも、元気!

クリスマスを過ぎたあたりから寒さも本格化してきました。寒くなると調子が出なくなるものもいれば、気にもとめずに活動しているものもいます。先日のスズメには堪えた寒さも、うちのベランダのメダカはとんと介してないようです。バラバラに泳いでいても、エサをやると元気に寄ってきては食べています。譲っていただいた時に、凍り付くような日でも元気に泳いでいるよ・・・と聞かされていましたが、その通りのようです。
大きな気候変動の流れからみると、今は氷河期に向かっているのだそうです。まあ、何万年もの単位の話でしょうが。その内の何百年の変動では今が少し気温が上がる時期で・・・それが温暖化・温暖化と騒がれている現状だとか。その内の数年にも振れ幅はあって、数年のうちの数ヶ月から数日の気温の上がり下がりに一喜一憂しているのが私たちの日常です。マスコミがとっても身近になって情報がつぶさに届くものですから、私たちも過敏になっているのかもしれません。
少しのことには鷹揚に対処してその時々を楽しみたいものです。とっても寒い・・・でも、元気!・・・うちのメダカは良い見本かも。
とても寒い!
その他の話題

とても寒い!

先日来暖かい日と寒い日が交互にやって来ました。冬・・・とひと口に言っても、当然のように気温は変化しています。この写真は先日のとっても寒かった日のもの。お昼ご飯を食べに伺った飲食店の軒先に何やら小さな動くものが・・・よくよく見てみるとスズメ・・・そう、あのスズメです。たくさんの人が並んでいるのに、寒くて寒くてそれどころではない・・・そんな雰囲気で佇んでいました。
自然にあるものがこの状態だということは、実は悠長なことが言ってられない状態・・・かなり危険な状態です。そうはいっても私に野生動物たちとの付き合いのノウハウがあるわけではないので、保護して帰っても良いものやら悪いものやら・・・へたなことをして、どこかのタレントさんのように善意が裏目に出ないとも限らない・・・頑張ってくれと祈るばかりです。
そうそう、今日あたりは結構暖かいですが、年末に掛けては本格的に寒くなるようです。それの方が正月らしい・・・ということも言えるかもしれませんが。
旅のお供はトヨタ・ノア。
クルマの話題

旅のお供はトヨタ・ノア。

福岡研修で最後にご紹介するのは、3日間の足として私たちと付き合ったトヨタ・ノアです。少し前の滋賀県・近江八幡の研修でもトヨタ・アルファードを借りました。最近はワンボックスにはあまり乗ってないので、今回のノアの印象はアルファードと比べて・・・といふうに、知らず知らずなっているかもしれません。
ノアはミニバンとしては中型、アルファードは大型です。扱いやすいのは当然としても、車体の剛性感もノアの方が高く感じます。アルファードでは時としてボディーがブルブルと震えるような不快な振動を感じましたが、ノアではそれを感じません。ハンドルを切った時もスッキリと方向を変えるのはノアです。ミニバンに乗っていても、運転手に専念・・・みたいな感覚が少ないのです。乗り心地は思ったよりもよほど良く感じました。大きな衝撃は伝えてきますが、細かな凸凹は随分とカットしてくれます。1,600㌔ほどの車重に150馬力程度の出力ですが、力不足はそんなに感じません。多くの人を乗せてはいても、走行はゆっくりですから当然かもしれません。
標準あたりのグレードだと思いますが、必要な装備はちゃんと付いています。中央席は両側スライドドアーでワンノッチで自動開閉します。床も低く、乗り降りに苦労はまったくありません。大柄で、乗りにくくて、走らなくて・・・みたいな一昔前の感覚はもはや見当たりません。最新の安全装置がてんこ盛りされてなくても、これで実用上は充分・・・最近のミニバンの実力を再認識したしだいです。
ぐりんぐりん。
建築の話題

ぐりんぐりん。

九州研修の最後の見学は福岡市のアイランドシティ中央公園中核施設ぐりんぐりん。
言わずとしれた建築界の巨人・伊東豊雄さんの傑作です。大きな人工池の畔、芝生の中にひっそりと・・・そんなたたずまいです。良く探さなければうっかり見過ごしてしまいそうな感じ・・・それもそのはず、この建物のコンセプトは、自然と建築との一体化。構造的には土木と建築の融合・・・なのだそうです。
大きなコンクリートの板を用意して、それをぐりんぐりん・・・と2回ねじって造ったような基本構造。どこまでが屋根で、どこが壁で、どこが柱で・・・なんて区別はありません。
3つのコンクリート構造物の隙間(通常の屋内に当たる部分)はそれぞれ、オープン広場・熱帯植物園・ワークショップルームとして使われています。屋内の遊歩道を歩いていると、自然と屋外に出てしまって・・・また屋内に戻って・・・みたいな、中と外の曖昧な空間が続く不思議な感覚の施設です。それこそが自然と一体・・・という施設のコンセプトに合っている現象なのでしょう。今ひとつインパクトが足りないように感じるのは、規模があまり大きくないことと、用途が地味なためでしょうか。
こんな建物どこかで見たことあるなあ~・・・と思って考えていたら・・・そう、これは丘をくりぬいて住まいを造るホビットと同じ考え方の建物です。自然と共存・けっして環境に負荷はかけず、慎ましやかに生きる・・・私たちが忘れてしまった生き方を具現化する建物です。パッと見て華やかでないのは、むしろ狙ったところなのかもしれません。
鯨組主中尾家屋敷。
建築の話題

鯨組主中尾家屋敷。

3日目の最初の訪問は唐津市呼子の鯨組主中尾家屋敷です。
江戸時代の中期から8代・170年にわたって鯨捕りで巨万の富を築いた中尾家。多い時には年間50頭の捕鯨、最盛期には1,000人にも及んだという従業員たちを束ねていたのが中尾家。その中心になった建物がこちらです。
入ってみると案外に質素な造り。旧高取家が建築技術や芸術の粋を尽くした緻密な造りであるのとは裏腹に、木材を太く大きくそのままに使い、骨太で分かり易い表現で出来上がっています。私はこちらの方が好みかなあ~・・・。
大黒柱は30センチを超える太さ、松梁はあまり加工されず曲がったままに適材適所に使い分けされています。癖の強い曲がりの多い松材を見事に組み上げて、今に至るまで狂いひとつない仕事には、当時の大工職の技術力の高さと心意気を感じます。旧高取家は住宅・迎賓館という使用用途。こちらは荒くれ鯨漁師の総元締めの屋敷・・・同じ木造建築でも、要求される内容が違えば表現も出来映えも違ってきます。同じ唐津市内にあって好対照であろうと思います。
旧唐津銀行本店。
建築の話題

旧唐津銀行本店。

夕食前、最後に駆け込んだのが旧唐津銀行本店です。
この建物も佐賀県指定の重要文化財となっています。設計は辰野金吾・・・でも実務のほとんどは弟子の田中さんだとガイドさんが教えてくれました。九州に残る明治初期のこの手の建物はほとんどが辰野金吾かその関係者の設計です。日本の宝・九州の宝である辰野金吾は唐津の出身・・・この事実は唐津の人には大いなる誇りで、九州や日本にはとられたくない(?)ようでした。辰野自身もふるさとにこのような建物を残せたことを嬉しく思っていたことでしょう。
驚くことに、ほんの二十年前までこの建物は現役の銀行として使われていたそうです。1階の窓口フロアーは、客室と執務室が良くデザインされた鉄格子で区切られ・・・ん、この鉄格子の様子どこかで見たことがあるぞ~・・・そうだ、ハリーポッターが何かを探しに行った銀行の意匠と同じなんだ。格子の向こうには慇懃無礼な顔をしたゴブリンが据わっていて・・・映画の一場面が浮かんでくるほどによく似た光景・・・当時の日本人は、西洋の文化を本気で真摯に学んで、今の日本の礎を造ってくれたのですね。そんな建物を大事に大事に使って保存するばかりでなく、これからに役立てようとする・・・この地の人々はやはり立派です。
埋門ノ館(うずめもんのやかた)。
建築の話題

埋門ノ館(うずめもんのやかた)。

旧高取邸に向かう道すがらに位置するのが埋門ノ館です。
構えといい風情といい、てっきり歴史的な建造物かと思いきやさにあらず。唐津市が、地域の職人の間からしっかりとした木造建築を造る技術の継承が出来なくなるのはさみしい・・・として建築を決めた、公民館のような用途のれっきとした新築建物らしいです。エライ!その心意気や良し!公共というのはこのぐらいの知見と気迫がなければ市民を導けない。たとえ少しぐらい金が掛かっても、それを許す住民もたいしたものです。
すぐ近くの高取邸などと比べると、木の吟味が足りませんし技も切れていません。板戸絵などもどこか偽物感が漂います。能舞台下に仕込んだという6つの坪の音響効果も今ひとつ判然としません・・・しかし、何もしないで手をこまねいているばかりでは、いつまで経っても差は縮まりません。自分たちの手で次の世代に受け継げる建築物を造っていこうと挑戦している方々には、その栄光を手にする資格があります。
ここにもちゃんとしたガイドさんが居ました。市の職員待遇の学芸員さんらしいです。歴史建造物をしっかりと残して、市民の教養の醸成に資する。あるいは観光資産として活用する。そのための経費は必要経費である・・・このぐらいの活動をどこの市町村でもして欲しいものです。
旧高取邸。
建築の話題

旧高取邸。

唐津に入って最初に尋ねたのが旧高取邸です。
ここは炭鉱王と言われた高取伊好が自宅兼迎賓のために建てた住宅です。純粋和風だけではなく洋間や暖炉なども併せ持つ興味深い建物です。よほど能が好きだったらしく、建物内には立派な能舞台が設えられています。本番には演者や奏者のスペースが、普段の間取りを変更してあらわれるように工夫されていて、見事な杉戸絵や欄間細工と共に住宅の内部に存在するとは思えないほどに本格的なものです。能舞台の下には地面をすり鉢状にして音響効果を増幅させる工夫もあるようで、かしわ手ひとつがビシーン・・・と、あたりに響き渡ります。客間や庭ばかりでなく、至る所に職人技が尽くされていてどこを見ても飽きることがありません。特に2階からの眺望は絶景で、大きく開かれたガラス窓が開放感を際立たせます。
ガイドの方も親切で、当時の暮らしぶりや建物の使われ方各所の工夫など丁寧に説明してくれます。ただ見て回るのとガイドの方に付いていただくのでは理解に雲泥の差が出ます。時間に余裕のある限りガイドの方にはご足労願いたいものです。
昼食は糸島牡蠣小屋で。
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昼食は糸島牡蠣小屋で。

岐志漁港に立ち寄って牡蠣小屋で腹ごしらえ。農業ハウスのような牡蠣小屋が10軒を越えて並んでいます。のぞいてみると、材料と料理法が似ているのでどこもメニューに工夫を凝らしているようです。どちらも美味しそうでなかなかお店が決まりません。ところが、似たようなお店が続いているのに集客に差があります・・・不思議な現象です。
どこに入ろうかと思案していたら娘が、今日はバスが止まっていない、ということは地元客が中心、だったら一番客数の多いところが美味しい・・・ということじゃない・・・と一言。この言葉を信じて、手前から3件目あたりの一番お客さんのたて込んでいるお店に入りました。
牡蠣を中心に貝・エビなどを注文。凝った料理には目もくれずひたすら炭で焼くのみ、そしてどんどん頬張るのみ・・・こんなに貝類を一度にたくさん食べたのも、それだけで満腹になったのも初めてだ・・・次男の感想がそのまま一同の感想でした。
腹ごしらえもしっかりと出来たので、この勢いで唐津に走ります。
博多・糸島の酒蔵、杉能舎。
建築の話題

博多・糸島の酒蔵、杉能舎。

福岡市内を見て回った後に向かったのは唐津。その途中で杉能舎に立ち寄りました。
ここは140年も続く酒蔵ですが、初代の濱地新九郎さんが芸事好きで、とうとう自分の酒蔵の一部に杉で能舞台を造ってしまったのだそうです。杉の能舞台のある建物(舎)・・・で杉能舎と呼ばれているわけです。もちろん素晴らしい日本酒と共に、こだわりの地ビール、酒粕や酵母を使った数々のパン・料理も有名です。
公開されているのは能舞台のある古い酒蔵部分。丸みを持ったままの梁が大胆に掛け渡されていて、その迫力を見ているだけでも楽しいものです。柱は当然石場建て。太い骨組みが地面には繋がれておらず、現在の建築基準法では建てるのが難しい構法です。それが140年も立派に建っている様を見ていると、これを容認しない建築基準法に一抹の疑問も感じます。どうして日本の伝統建築に真っ直ぐ取り組まないで、他所の国から持ってきた理屈にばかり寄り添うのでしょう。堂々と時を刻む日本の建物を見る度に、現在の制度に対する不満がふつふつと湧いてきます・・・なんとかしたいものです。