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居眠り磐音。
本・テレビ・映画の話題

居眠り磐音。

基本的にはドーン・バーンのアクション洋画を観ることが多いのですが、もちろん邦画も観ます。今回観たのは「居眠り磐音」。主演の松坂桃李くんは最近の若い役者の中では、どことなく落ちつきと人情味があって、浸透力のある演技が自然に感じられ、好感の持てる役者です。
女優さんは芳根京子ちゃんと木村文乃さん、どちらもきれいな超売れっ子です。それぞれに頑張っていましたが、木村さんの感情がもう一つ前に出てこないのが不思議でもったいなく感じました。
ストーリーは鬼平犯科帳などにも通じる古いタイプの日本人好みのもので、入り込んで観てしまいました。気になったのはたった1ヶ所。最後に、あの場面で、なんで桃李くん、京子ちゃんの前に出てしまうかなあ~・・・建物の陰からそっと京子ちゃんの胸元の匂い袋を見つける・・・的な演出が出来なかったかなあ~・・・と残念でなりません。折角一生懸命耐えてきたのに、これじゃあ折角が実りません・・・おっと、あまり語らずにおきましょう。良い映画です、映画館でどうぞ。
やさしいきもち。
本・テレビ・映画の話題

やさしいきもち。

本は結構読んでいる方ですが、絵本はとんとご無沙汰です。子供たちがまだ幼い頃、家内が読み聞かせをしていたのを聞いたのが最後でしょうか。ところがこの度、姪っ子の娘が(姪っ子でなくてその娘なんて、私もいい年になったものです)絵本を出した・・・と聞いたものですから、見せてもらいました。
やさしいきもち、はじめてのうみ・・・共に、まじりっ気のない真っ直ぐな気持ちがやさしい文章で素直に表現されていて、なかなかに良い本です。子どもたちが飽きてこない程度の量と、雰囲気が良く出た挿絵も良い感じです。
身内のことを持ち上げるのはどうか・・・と思われる方もおられるでしょうが、これが私のすなおなきもち・・・なのだからしょうがない。何ごとにも、挑戦してみる気持ちを持つことは大事なこと。そして、気持ちだけでなく実際に行動するのはとても勇気のいること。一歩を踏み出した彼女には拍手を送りたい。こりゃあ今のうちにサインでももらっておこう、有名になって難しくならないうちに・・・。
ゴジラ。
本・テレビ・映画の話題

ゴジラ。

待ちに待って、とっても楽しみにしていたゴジラを観てきました。けれど・・・こりゃあダメだ!観終わった後の残念な気持ちにはとっても大きいものがありました。
そもそも、日本というのは八百万の神々のおわす国で、ゴジラなんぞはただのでっかい動物(怪獣)という枠から少しはみ出して、人間のあり方を問う自然の脅威・・・存在そのものがどこか神がかったところがあったものです。
なるほど展開がとってもスピーディーで、出てくる怪獣も懐かしいものばかり。それなりに日本版ゴジラをリスペクトはしてくれていて、それを最新の技術で作っているのですから迫力満点なのですが・・・どこかが違うのです。モスラの扱いなどは典型でしょうか。アレじゃあカマキラスに羽根を付けた凶悪怪獣で、どこにも地球の守り神の威厳を感じません。ゴジラもただの怪獣の中のガキ大将です。
文化が違うと解釈も違う。やはりアメリカ版はアメリカ版です。どことなくどんくさくてもっちゃりしていても、私は日本版が懐かしいなあ~。
アジャストメント。
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アジャストメント。

マット・デイモンつながりで次に観たのがこの映画です。
人類の行く末を心配するどなたかが、主人公の人生に干渉して、よりよき未来を造ろうとします。実は彼には、アメリカの大統領になって国民を導く将来が待っているのです・・・彼女と結ばれさえしなければ。彼の人生を変えてしまう彼女を演じるのはエミリー・ブラント。この人イギリスの女優さんらしいです。個性的で深みがあって表情の一つ一つがとっても魅力的。最近ではディズニーのメリー・ポピンズを演じたのがこの女優さん。それにしてもイギリスには、ハントくんのところのイルサ(レベッカ・ファーガソン)しかり、なんて魅力的な女優さんが多いのでしょう。
たとえ約束された成功があるように思えても、それが自分の選択した生き方でないのなら、全力で立ち向かえ・・・自分の人生は自分でつかみ取る・・・そんな力強いメッセージが、テンポ良く展開されていくストーリーの中でしっかりと描かれている気持ちの良い映画でした。
ボーン3部作+1。
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ボーン3部作+1。

とりあえずテレビの番組欄を確認して、面白いものがなければついついDVDに手が伸びてしまいます。映画の分野は色々ですが、ストレス発散・・・という意味では、やはりバーン・ドーンのアクション系かSF系、又はファンタジーが観ていて楽です。そうなってくると作品は限られてくる・・・アクション系で間違いなく面白いのはハントくんのミッションイン・ポッシブルとボンドくんの007シリーズ、そしてマット・デイモンのボーンシリーズ。今回チョイスしたのはマット・デイモンのボーンシリーズ・・・もう何回観たことでしょう・・・でも、何回観ても面白いのがこれらのシリーズです。
日に2本ずつ、まったく飽きることなく楽しめました。ボーンくんの超人的な身体能力と洞察力、それに驚くべき行動力。人は自分に無いものを求める・・・と言いますが、そう言えばまったくその通り。しかし、こんな人には憧れますが、こんな人生が待っていると思えば私には到底辛抱が出来ません。映画で良かったです。一時も目を離さず、ボーンくんになりきって非日常を謳歌しました。
サピエンス全史(下)。
本・テレビ・映画の話題

サピエンス全史(下)。

とっても面白く読んだサピエンス全史(上)。その様子を見ていた長男が下巻を買ってきてくれました。
私は7万年から1万年前ぐらいのサピエンスの壮大な旅が好きで、近代の生臭い歴史はチョッと・・・と常々思っているほうですが、この本は国境を意識せず、サピエンスの歴史として変遷を書いているのでワクワクしながら読めました・・・ただ、下巻は上巻に比べるとどうも難解です。私が解説するよりも、よっぽど分かり易く書いてくれている部分があるので少し引用します。
第19章 文明は人間を幸福にしたのか
過去500年間には、驚くべき革命が相次いだ。・・・(中略)・・・人類は現在、かつてはおとぎ話の中にしかありえなかったほどの豊かさを享受している。・・・(中略)・・・だが、私たちは以前より幸せになっただろうか?・・・(中略)・・・無風の月に今も当時のままの足跡を残す故ニール・アームストロングは、三万年前にショーベ洞窟の壁に手形を残した名もない狩猟採集民よりも幸せだったのだろうか?・・・(後略)
サピエンスとしてのDNAの繁栄と、個人の幸せを並列に考えるとどうしても残る疑問です。
私たちの科学はとうとうDNAの解析を成し遂げ、それを操作できるまでになりました。サピエンスとしての進化は自然のスピードを超えています。地球上に生まれた生物の中で最も残虐と言われるサピエンス・・・私たちは一体どんな未来を望むのでしょう?
KINGDOM。
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KINGDOM。

結構な年でも中身が子供っぽく、いまだにマンガや怪獣映画に私が夢中なのはご存じの通り。今回も、マンガ原作の映画KINGDOM(原作・原泰久)を観てきました。
ほぼマンガの通りのスト-リー展開で、観ている方としては安心感があります。一度マンガで見ている物語を実写化して、それで退屈させないのは映像の作り込みがしっかりとしているからでしょう。ワイヤーアクションに少しの不自然さを感じるぐらいで、VFXは見事なものです。邦画の残念なところはリズム感に乏しいところ・・・ところが、この映画はあまりそれを感じません。そんなところも好調の理由でしょうか。総じて、充分に楽しめる、スケールのでっかい立派なアクション映画です。
キャストも良くはまっています。圧倒的なのはえい政(漂)を演じる吉沢亮、演じ分けも見事です。河了貂の環奈ちゃんはかわいいし、楊端和の長澤まさみも相変わらずおきれい。少し残念なのは信役の山崎賢人くん。力が入るのは良いのですが、入りっぱなしで観ていて子供っぽい。今回は子供時代の設定ですからそんなものなのでしょうか・・・次回からが楽しみです。
ハドソン川の奇跡。
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ハドソン川の奇跡。

なんせ長かった連休ですから、DVDも8本観ました。特に面白かったのはクリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演の「ハドソン川の奇跡」です。
マカロニ・ウエスタンとダーティー・ハリーで一世を風靡したクリント・イーストウッドも今は結構なおじいさんです。おじいさんですが創作意欲は少しも衰えることなく、今は出演者としてよりは監督として有名です。彼の作る作品は渋い・・・一言で言うとそんな印象。たくさんの話題やアクション、伝えたいことにでてんやわんやすることなく、人として大切なひとつのことに焦点を当てて実直に作り込んでいく・・・そんなスタイルで、登場人物もどことなく不器用な感じの人が多いのが特徴です。
トム・ハンクス演じる主人公もそんな登場人物。出来ることを精一杯にやって多くを語らない人。組織の理屈が個人を犠牲にして成り立とうとしたその瞬間、実直なトム・ハンクスが、飛行機の墜落寸前の現場に立ち会った機長としてとつとつと語りはじめます。どこまで人間に出来るのか。どこまでしなければならないのか・・・コンピューターをはじめとする機械が急速に発達している今こそ向き合わなければならない問題です。しぶい!イーストウッド渋い!
サピエンス全史(上)。
本・テレビ・映画の話題

サピエンス全史(上)。

連休中に買った本は2冊。1冊は先日ご紹介した日本国紀。もう1冊はユヴァル・ノア・ハラリのサピエンス全史です。この本をやっと先日読み終えました。本の内容理解に、ふんどしの中刷りがとっても的確に役立つのでご紹介します。
・・・アフリカでほそぼそと暮らしていたホモサピエンスが、食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いたのはなぜか?その答えを解く鍵は「虚構」にある。我々が当たり前のように信じている国家や国民、企業や法律、さらには人権や平等といった考えまでもが虚構であり、虚構こそが見知らぬ人同士が協力することを可能にしたのだ。・・・
つまり、サピエンス以外のホモ族(ネアンデルタールなど)を含む他の動物たちが、目の前の現実に個別に対応していたのに対して、仮想のイメージを共有する能力を持っていたために、サピエンスは現実を超えた事態への対応が大勢で(ここが大切)できた・・・と言うのです。みんなの力を結集する能力を持ってして地球の覇者となったサピエンス(人間)はまた、超強力な環境破壊者でもありました。7万年ほど前にアフリカを出てから、サピエンスの至ったところでは例外なく生物の大虐殺(固有種の絶滅)が起こっています。
後に農業革命を成し遂げて人口の大爆発を起こすサピエンスですが、そうなる前は狩猟採取生活でした。私たちはほとんど反射的に、農業革命で豊かになった(幸せになった)と思いがちですが、どうやら幸せだったのは狩猟採取生活をしていたときのようです。集まって暮らすと疫病も流行る、栄養も偏る、人間関係も難しい・・・現在の問題はすでに当時からあったようです。
人間は獣を家畜化して幸せになったが、逆に小麦には家畜化され不幸になった・・・DNA的には大繁殖して種としては成功だが、個人としては幸福感が薄く成功とは言えない。農業革命をして、こう解釈する著者の感覚はとても新鮮です。
日本国紀。
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日本国紀。

連休中にはたくさんのDVDを観ましたし本も読みました。マンガ以外ではこの本、百田尚樹さんの日本国紀。「永遠の0」の時のように、とにかく長い前置きがあって最後に怒濤の結末が・・・みたいなのを連想していたら、そうでもありませんでした。割と淡々と歴史について書かれています。小説ではないので、そこのところはそういうことなのでしょう。
日本に最初に人類がたどり着いたのが3万8千年ほど前。長いこと狩猟採集や縄文の時代が続いて、稲作文化を中心とする弥生の時代になってから2千年ほど。当時の日本に一番影響力を持ったのは大陸や朝鮮半島、国として自立したのは聖徳太子の時代(1500年ほど前)だといわれています。
西洋が大航海時代を迎えてからは、まさに激動の時代です。アフリカやアジアの国々が次々と西洋諸国の植民地となっていく中で、日本は奇跡の変革と言われる明治維新を成し遂げて植民地となる事を免れました。国のあり方は、その国がこうありたいと願っている思いとともに、同じ時代に生きる諸外国との関係によって決まっていくのです。時には戦いで勝ち取らなければ自立した国としての存続さえも許されないのは歴史の証明するところです。
ところで、まさに今の時代はどうでしょう・・・どうも何だかきな臭い。一心に諸外国を信じて平和を唱えていればなんとかなる・・・そんな時代でもないような気がします。何か事が起これば、全てを手放して・・・好きにしてください・・・そんな気にもなれない。さて、どうしたものでしょう・・・と考えはじめるときには良い本であると思います。