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お懐かしい。
建築の話題

お懐かしい。

新築してから20年近くなるので、防水や塗装のメンテをしたい・・・と言うお話しを頂いて現場の方に伺いました。対面を果たしたのは切妻大屋根の中に2階分の空間を詰め込んだ、とってもお懐かしい城山台の家。
庭の緑も18年の間に見事に育って、しっかりと家と一体化。この家にしかない存在感を際立たせています。とりわけ大きいのはウバメガシ。住まい手は、紀州に育った者としてこの木の下で死ぬつもりだ・・・などと並々ならぬ決意です。庭には金魚の水槽もいくつか・・・そういえば、新築当時にも梅樽の中にたくさんの小さな金魚が泳いでいたような覚えがあります。もしかしてこの子たち、あの金魚の子孫なのかも。
全体を観察してみると、木部はどこもしっかりとしています。一部、雨風の良く当たる面のコーキングに補修後・・・都度に手を加えながら、大事に住まいしていただいた様子が手に取るように分かります。
今回はサイディング面・木部の再塗装と防水面の補修が中心です。この時点で一度補修をしていただくと、又20年ほどは安心して暮らせます。
府中の家 小屋伏図。
府中の家(モデルハウス)

府中の家 小屋伏図。

小屋伏図は屋根面を構成する構造材の配置・樹種・寸法などを示す図面。梁(梁伏図)のさらに上部の木組みのことです。この図面にはタルキや野地板の詳細まで描き込みます。
府中の家では、高さが120ミリのタルキを使って1.5間を飛ばし、その空間に120ミリ厚の断熱材を仕込みたいと思っています。タルキ上の野地板は杉板を斜めに張って、力を分担できる耐震面を造ります。斜め張りは真横に真っ直ぐ張る野地板に対して約1.6倍の強さを発揮します。構造上は壁のみで外力を負担するより、屋根面にも耐力を負担できる部分があるのは非常に大事なことです。
野地板の上には通気層。屋根面は暖まりやすいので、屋根面の通気層は非常に通気効果の高い通気層になります。この部分の空気の動きで、外壁面の通気層の空気を動かし、外壁内の湿気を吸い出す仕掛けです。
外部の軒先には、木の家と意識しやすいようにタルキを化粧で見せていくつもりですが、部屋内では断熱・通気・調湿などの性能を優先して化粧の天井をタルキ下に張り上げます。天井面(屋根面)は断熱材を上下2枚の杉板で挟んだ形になりますので、断熱性能・調湿性能の高い仕様だと言えるでしょう。
アウディQ3。
クルマの話題

アウディQ3。

Q5のタイヤの空気圧警告灯が付いたのでディーラーに行ってみると、何やら電気系統の不具合らしい。そんなことで、又代車が出ました。今回はアウディQ3。モデルチェンジして新発売になった直後に試乗したことがあります。その時にはあまり良い感じを持てなかったのですが、驚くことに今回のクルマは雰囲気がずいぶん違いました。
室内の各部の造りは変わりません。あらゆるボタンがなくなって、すべて画面のタッチ操作・・・しかし、私的には日常使う最低限の操作はアナログで残っていたほうが遙かに使いやすい。座り心地の良いシートも1年前と変わりません。変わったのは足回り。
衝撃の角を見事にとって伝えるサス。上屋が必要以上に動かされることもありません。初期の型からこれだけ変わっただけで、印象は全然違って乗っていて気持ちいい。使いやすい大きさと、思った通りに動かせる操作系・・・日常的に気持ちよく使える馴染みの良い車のように感じます。
ただし、2000ccのディーゼルエンジンはあまり好印象ではありませんでした。音も振動も大きい上に、150馬力で340Nmもトルクを発生する割には数字ほどの力強さは感じさせてくれません。燃費も思ったほどには延びていない様子だったので、私だったらガソリンエンジンを選ぶかな・・・と思いながら車を返した次第です。そうそう、Q5の方は調査の結果故障ではなく、センサ-の先が汚れていただけでした。
マイ・インターン。
本・テレビ・映画の話題

マイ・インターン。

マイ・インターンは2015年製作のアメリカ映画。切実な問題を扱っていてもイギリス映画とは違って、どことなく明るく陽気。主演はきれいどころのアン・ハサウェイと大御所のロバート・デ・ニーロ。
若い主婦(アン・ハサウェイ)が立ち上げた通販サイトが大当たり。地域に根を下ろすべくシニア・インターンを雇うことになり、採用されたのが70才の老人(ロバート・デ・ニーロ)。今の世の中、特にネットの世界では、使えるのは若い者だけ、老人は使えない・・・と誰もが思っていた。でも、違ったのです。だって、どんな環境で働いている人も、どんな年齢の人も、人としての悩みは似たり寄ったりなのですから。そればかりか、人として・・・ということになると。70年を生き抜いたキャリアは何ごとにも代えがたいときがある。この老人が車内の誰にとってもドンドンと存在感を増していきます。
アン・ハサウェイがキュートなのはもちろんですが、目を見張るのがロバート・デ・ニーロの魅力。マフィアのボスの時とは違って、人なつっこくて思慮深くて大胆で行動力のある見事なおじいさん。生きてきた時間がちっとも無駄になっていない。こんなじいさんになりたいなあ~・・・。
ブラス !。
本・テレビ・映画の話題

ブラス !。

ブラスは1996年に作られたイギリスとアメリカの合作映画です。イギリスの田舎町の閉鎖される運命にある炭鉱のブラスバンドのお話し。
街を支える基幹産業である炭鉱の閉鎖話が持ち上がって街は騒然。住民投票までして、すったもんだでとうとう閉鎖が決まってしまった・・・と街の人たちは思っていたが、会社側は実は2年も前から閉鎖を決めていた。大変な状況にある人々の気持ちをやっと支えていたのは、炭鉱夫で構成するブラスバンドの活動。地区の予選を勝ち抜いて決勝に臨む頃には、それまでバンドメンバーにきつくあたっていた人々にとっても地区を代表するこのブラスバンドが、つらい日常を生きるただひとつの希望となる。
優秀な対戦相手に萎えかけた心を奮い立たせて、とうとう優勝をもぎ取った。優勝スピーチで、病気を押して駆けつけたバンドのキャプテンが観客に向かってこう言う。皆さんは可哀想なアザラシやイルカのためには立ち上がる。しかし、窮地に追い込まれた人間のために何をしたのか・・・。
イギリスらしく、重たい課題を重たい画面で突きつけてくる。アメリカ映画にはない雰囲気の、人間味あふれる素晴らしい映画です。
こいつはスポーツカーだ、ダイハツ・コペン。
クルマの話題

こいつはスポーツカーだ、ダイハツ・コペン。

クルマ好きの先輩から、新しく車を買った・・・と連絡が有りました。先輩は趣味と実益の、憧れのクルマ2台持ちになったわけです。なんというクルマか教えてくれませんでしたので、楽しみに待っていたところ、向こうの方からボボボボボ・・・という何やら不穏な音が、こんな音を出すクルマは実用車には無い。はたして、姿をあらわしたのはダイハツのツーシーターのオープンモデル、コペンだったのです。
タイトな室内に滑り込むと、レカロのシートにモモのハンドル、走り出すといかにも硬いサスペンション。ちなみに、ビルシュタインが標準で組まれているのだそうです。トレッドもホイールベースも短いはずなのに、見事な直進性。腰に振動がゴツゴツくる代わりに、コーナーはロールもしないでスイスイ回っていきます。エンジンは軽規格ながらターボ付き、ミッションがCVTでも違和感はなく、私にはちょうどいいくらいの力加減と加速力。
4輪のバイクみたいや・・・と言う先輩の感想そのままに、とても気持ち良く山坂道が走れそう。ああ~、こんなのに乗せられると欲しくなるなあ・・・しかし、当分はじっと我慢の毎日です。
 
府中の家 梁伏図。
府中の家(モデルハウス)

府中の家 梁伏図。

梁伏図は柱と梁の組み方や部材の仕様・寸法などを示すための図面です。この図面が私的には計画していて一番楽しい。どの梁をどのように組んでどのように見せる、どの柱を見せてどの柱を隠す。そうするためにはどんな工夫が必要なのか・・・木の家のデザインに直結する項目を、あれやこれやと考えながら決めていくのは設計者冥利に尽きるというものです。
府中の家では内部に見える梁・柱・タルキなどの類をすくなくし、古民家風から少し離れてスッキリとまとめたいと思います。あまりスッキリしすぎると木の家らしさがそこなわれてしまいがちですから、そこの加減が難しい。もちろん真っ直ぐの天井は造りません。屋根勾配を利用して、あるところはロフトとして、あるところは空間の広がりとして利用します。
ロフトは天井高が1,400ミリ以下と決められていますから、構造材の組み方を工夫して、高すぎず低すぎずの頃合いのところを探らねばなりません。そうするとここのところがこうなってああなって・・・構造材だけでなく、化粧材も含めた建物を構成する全ての部材のあり方が粗方この時点できまり、各部のデザインも固まっていきます。
見事な紅葉。
その他の話題

見事な紅葉。

テレビでは紅葉の名所が色付いた・・・と盛んにやっています。段々と風も冷たく感じるようになってきましたから、そう言えばそんな季節になってしまったなあ~・・・と思っていたところ、身近なところで見事な紅葉に出くわしました。
この木、プラタナスかな?カエデかな?ケヤキじゃないみたいだなあ・・・などと思っていたら、フウの木なのだそうな。樹種は判然としなくとも、なにはともあれきれいに色付いたものだ。
街の中に季節が感じられる植栽が施されているのはとっても良いこと。住民の心の豊かさの表れです。私のよく知るある市では、落ち葉が汚い、誰が管理するの・・・とかの苦情が付近の住民から寄せられ、対処に困った行政がとうとうみんな伐り倒してしまった・・・というようなこともありました。
街の善し悪し、暮らしやすさ・過ごしやすさ、街づくりの活況・出来映えなどは、そこに住まう住民の志の高さで決まると思っています。こんな街路樹が計画的に残されている和歌山市は、たとえ水道橋が崩落したとしても(?)まだまだ捨てたものじゃない街だ・・・と思います。
「ペイ・フォワード」と「しあわせの隠れ場所」。
本・テレビ・映画の話題

「ペイ・フォワード」と「しあわせの隠れ場所」。

ペイ・フォワードは2000年に作られたアメリカの作品。ある日先生に、世の中を良くするために君たちならどうする・・・と課題を出された中学生のお話。少年は、自分が良くしてもらったらその人に恩返しするのではなく、自分の関わる人たちに善意を先送りしていく・・・と答える。彼の行動は思いがけず大きく世の中を変えていった・・・というお話し。少年役にシックスセンスのハーレイ・ジョエル・オスメント、先生役が交渉人のケヴィン・スペイシー、お母さん役が恋愛小説家のヘレン・ハント・・・有名どころのキャストです。あなたはラストが涙無しで迎えられるかな?
しあわせの隠れ場所は2009年のアメリカ映画。アメリカンフットボール・リーグ選手の青年期を描いた奇跡のような実話をもとにしたお話。スラム街に生まれてホームレスのような生活を送っていた黒人少年が、お金持ちの白人女性の家族に迎えられて才能を開花させていく。頑張った少年はもちろんエライが、辛抱強く支え続けた家族、とりわけ奥さんがとってもエライ。彼女の、慈愛に満ちた毅然とした生き方が素敵だ。奥さん役がスピードでキアヌ・リーブスと共演して一躍スターダムにのし上がったサンドラ・ブロック。
2本とも何度観ても気持ちが良いし泣けてくる。アクション映画にない、現実感を伴った勇気を与えてくれる映画です。

 

和歌山市 魚匠・銀平 吉田店。
食べ物の話題

和歌山市 魚匠・銀平 吉田店。

魚料理の銀平は和歌山市内に数件あります。これまでに、その内の何軒かには伺いましたが、やはり板さんによって味は違うようです。一番差が現れるのが煮物。こう言っちゃあなんですが、中には素材の良さが全く生きていない、なんだこれ・・・と言わざるを得ないお店もありました。
私は海辺の街で育ちましたから、魚には少々うるさい。小さい頃から、魚は生で喰え、生で喰えないものは焼いて喰え、焼いても喰えないものは炊いて(煮て)喰え・・・と言われながら育ってきました。つまり、煮物は鮮度や臭みを隠すための最後の手段・・・と教わってきたのです。だから、煮物には生や焼き物に比べて濃いめの味が付きます。意図的に付ける味ですから、板さんの腕や思いが表れやすいのです。
ところで、今回伺った銀平・吉田店のお味は・・・少し甘い目ではありましたが、今まで和歌山市で頂いた煮付けの中では一番美味しかった。煮込みすぎることなく、素材のうま味がしっかりと生きています。美味しい魚を食べたいときにはオススメできるお店です。