our style私たちの家づくり

木の家の“良さ”や、木で家を建てる“意味”とは、なんでしょう。
どんな性能も特徴も、体感できなければもったいない。
大切なのは、日々の暮らしで選択の成果が実感できること。
私たちは“らしさ”を活かした、心と体に気持ちいい空間づくりに取り組んでいます。

木、本来の良さを活かす

イラストでは茶色やベージュで描かれることの多い「木」ですが、鮮やかな紅色や透きとおるような乳白色……実際の木の家の現場には、想像以上に豊かな色彩が溢れています。時間をかけて天日で乾燥させた木材には、美しい色や艶。香り。繊維の粘り。調湿や断熱の特性……木本来の良さが残せます。私たちの木の家の構造材は、天然乾燥による無垢の紀州材です。山で生えている時は200%ほどまでの水分を蓄えることも少なくない木。建築用材として使うためには、数%~30%ほどまでに乾燥させる必要があります(樹種・用途による)。現在は人工乾燥が主流ですが、機械による急激な乾燥では時間が短縮されるほど、変質や内部割れなどのリスクが高まります。木は、せっかくなら表情多彩で健全な木を。じっくりと自然に乾かし、目込み・虫食い・割れ・腐り・含水率などの木材検査を入念に行った上で、家づくりの現場へ運びこみます。

木の仕事を生かす

調湿・断熱の面で、木は特に優れた性能をもつ素材です。
「ジメジメしない」「乾燥しない」「あたたかい」と感じられることが、木で家を建てる一つの価値といえます。室内環境のコントロールに木を貢献させるためには、木が室内の空気と直に触れられる状態にしておくことが必要です。中村設計とMo-kuでは“あらわし”(室内にあらわれる)の木使いを大切にしています。同時に行いたいのは、木の仕事を活かせる家全体の仕組みのデザインです。余分な湿気は吸収し、乾燥すれば空気を潤す木を、ビニールクロスや新建材などの水分を通せない素材と組み合わせると……人が雨合羽などビニール製品を着て運動した時のような蒸れが発生します。腐朽菌を活性化させるなど、人と住まいの健康の大敵です。透湿できる素材の選定と仕組みの配慮で、木の仕事を暮らしの快適性へつなげます。

使用する材料

床や壁、天井の内側・・・目に見えない所の断熱材も、杉皮をコーンスターチで固めたもの・羊毛・リサイクルPET 樹脂など、
じかに人が触れても害のないものの中から、透湿でき性能を十分に満たせるものを選定しています。

  • 抜群の存在感で、味わいも多彩。蓄熱性能に優れています。
  • 和紙
    調湿性能があり、光を優しく拡散。明るさを感じさせます。
  • 珪藻土
    多彩な表情が演出でき、調湿性能にも優れています。
  • 抜竹木舞に土を塗重ねる本格土塗壁は調湿・蓄熱性能が高いです。
  • 杉皮断熱材
  • 羊毛断熱材
  • PET 樹脂断熱材

使用素材の一例:調湿性能をもち、人にやさしい素材は、木とお互いの長所を活かしあえます。

自然の恵みを生かす

外断熱・通気工法などで、屋内の好環境を安定的に保ちます。地域の状況や家族の暮らしはさまざまです。
一軒一軒の最適な仕様と、その仕様が実現する温熱環境を数値で検討し、ご提案いたします。“断熱”と“熱源”はセットで考えましょう。
エネルギーを有効活用するための“蓄熱”にも配慮できれば更に理想的です。断熱によって野外の影響から屋内を守り、魔法瓶のように中の快適さを保ちます。
ただ、どんなに高性能な“断熱”材も“発熱”はしません。心地よい環境を整えるための充分な熱源や送風を計画的に確保します。
エアコンなどに頼ることもできますが、できれば機械依存は最小限に抑えたい。やさしい陽だまりや、風のそよぎ……おだやかな自然の恵みを最大限に活かします。

中村伸吾建築設計室木の家工房 Mo-ku家づくりスタイル

紀州材を中心とする自然と共にある住まい方は、ランニングコストも少なく、エコロジーでエコノミーな暮らしを実現します。

日照計画

建てる地域・その家の場合の年間計画を綿密にシュミレーションします。
必要な恵みを、適切なカタチで。季節によって。大きな窓から取り入れるべき恵みは異なります。

  • 陽だまりで家をあたためる
  • 冷える朝夕のみ全面の日光を
  • 日差しはさえずり日陰の涼を

資産として活かす

住まいは長年現役で暮らせてこそ、資産といえます。
計算に基づき、構造安定性に優れた高耐久な建物としておくこと。その性能が長期に渡って維持されることが大切です。暮らしの場である住まいでは、可変性も問われます。人は加齢で肉体が変化します。年頃により、就学や就業など社会状況も変わります。家族のメンバーにも、増減や年齢層の移ろいがあります。
暮らしの変化を吸収し柔らかにカタチを変えられてこそ、住まいは常に心地よい我が家でいられます。伝統的な日本の古民家にならった木組みで、家族の財産となる家づくりに取り組んでいます。

その人らしく住まう

家づくりは、多くの方にとって人生で初めてのことです。およそ50にものぼる業種が関わる一大事業を把握するのは、なかなかに大変…。でも、多彩な職種がそれぞれの専門を活かしながら連携し、我が家という一つの形が生み出されてくる物づくりの現場は、とても胸ときめく場所でもあります。建築士と共に歩むことで建築や我が家への理解を深めながら、ぜひ充実の家づくりをしてください。デザインの好み。何を楽しみや快適さと感じるか。物事の優先順位や、大切にしたいこと。テンポよく進めたいのか、ゆっくり考えたいのか。ご家族や敷地の状況……皆さん、実に多様です。ご家族のスタイルに根ざした世界にたった一軒の住まいは、肩の力をぬいて安らげる快適な我が家となります。住まい手の幅広い要求や諸条件を分析し、コンセプトのもとにそれらを具体的なカタチとして創造的に統合していくのが、私たち設計事務所の仕事です。