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無垢の木のよくあるご質問

皆さんに聞いていただくことの多い、木にまつわるギモンにお応えします!

 

Q,木には、旬がある???

大まかには9月~2月頃までが切り旬です。

4月~7月の木は成長期で、水分と栄養分を豊富に含んでいます。 この頃に切ると虫や腐朽菌の被害を受けやすくなります。
休眠期に入った秋以降が伐採の旬です。
栄養分は成長期の3分の1くらいまで落ち、冬の凍結から身を守るために水も下ろしているので、耐久性・割れ・狂い・色つや・香りなどの条件が良い状態で材木にできます。

Q,切ったら、すぐ家を建てるのに使えるの?

木は、しっかり乾燥させたものを使いましょう。

木は、ゆっくりと時間をかけて乾燥していきます。
自分の体の2倍近い水分を含んだ未乾燥のものは、水分を手放す際に大きく体積変動し、耐久性の低下・割れ・狂い・・・を起こしやすいです。
乾燥は、あらゆる面のリスクを最小限に抑えるための重要な要素の一つ。含水率が基準まで落ちた木を使ってこそ、きちんとした建物を建てることができます。
未乾燥では、腐朽菌やカビの活動も活発化するので住まいの寿命を縮めます。室内の衛生状態にも大きな影響を与えるでしょう。

中村伸吾建築設計室では、全ての物件に使う木を、事前に確認しに行きます。トレーサビリティのしっかりしたものであることは勿論、含水率・色味・目込みまでこだわった材で家をつくりましょう。

Q,水に濡れても平気?

濡れたら、乾く。そうした環境で使用すれば大丈夫です。

木は天然乾燥ならば野外で雨風に晒され、濡れては乾きを繰り返しながら乾かされます。
山で生えていた時に経験する程度の濡れは問題ありません。
特に水掛かりの多い場所などでは、時間が経って灰色に変色する場合がありますが、耐久性や衛生上は大丈夫です。

急激に傷む場合、原因は大きく2つ考えられます。
一つは湿気。しっかりと換気することで対応できます。
もう一つは、腐朽菌の活動です。木製の浴槽などの傷みは全体で均一に進むことは少なく、水垢や体から出る垢といった汚れが溜まりやすい角など、腐朽菌の栄養となるものがある場所から劣化してきます。特殊な手間をかける必要 はありませんが、例えばお風呂なら、冷めないうちにお湯を抜いてサッとシャワーがけしておくなど、できるだけ汚れたままで放置しないことが重要です。
(これら以外に、カビてしまった場合は、カビ抜き用の溶剤があります。)

人が健康的に暮らせる環境下では、木も健全な状態でいられます。毎日を爽やかに暮らしていただければ、心配はいりません。