今日の現場からdiary

豊中の家

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  • 2階建
墨だし

墨だし

基礎

捨てコンクリートの上には、壁の中心線や基準線などの基礎コンクリート工事をする上での諸々の情報が書き込まれる。書き込む行為を建築では習慣的に「墨だし」と言う。
鉄筋組も型枠の建て込みもこの線を基準に行われるのでとても大切な工程。通常は手練れの現場監督や大工棟梁が行う。

防湿シート

防湿シート

基礎

家相なども考え合わせると、ベタ基礎(構造スラブ形式)と防湿シートについては善し悪しの意見の分かれるところであるが、構造的にはベタ基礎が好ましいし防湿シートも施工しておくにこしたことはない。
地面は直接に雨を受けるところであるから恒常的に水分は放散している。シート下でつぶつぶに見えるのは地面からの湿気がシートで遮られて出来た水分である。何もなければこの水分は床下に入っていくのであるから何らかの対策は必要・・・という訳である。

土工事

土工事

基礎

土工事が始まる。この時点では基礎の形状と寸法、堀方・スキ取りと共に砕石の締め固め状況なども確認する。
防湿シートは捨てコンクリートで押さえ込んで安定させ、コンクリート表面は後の墨だし・型枠建て込みの精度が出るように気を付けて平滑にする。
スラブ下で構造梁(地中梁)が完結できるように設計しているので、基礎形状と鉄筋組は少し複雑になるが、立ち上がりの場所・形状などの自由度は増す。

敷地造成

敷地造成

敷地計画

擁壁工事に伴って、敷地内にあった1メートル近くの高低は平滑に造成された。
敷地に高低があると、色々なところで表情が異なってそれなりに面白くもあるが、その分使い辛くもある。長く住まうと住まい手も年を取る。室内はバリヤフリーに仕上げたので、できるだけ同じ様な使い勝手で屋外も使いたい。
この住まいは、テラスを仲立ちにして木製引き込み戸で開け放たれる屋内と、芝生を張った屋外が緩くつながる様な設えになっている。

擁壁工事

擁壁工事

敷地計画

建物の建築工事に先立って擁壁工事が行われた。
道路面からは3メートルほどの高さ。石積みの擁壁をコンクリートのものに替える。同時に上の敷地にも車が入れるようにスロープも造った。スロープの仕上げは建築工事で行う。真ん中に石で緩い階段を造り、その両脇をクルマの両輪がまたいで走るような意匠。
工事に伴う進入口は、重機が止まっているところあたりに仮設のスロープを造って対応する。

地鎮祭

地鎮祭

敷地計画

図面が出来てから2年近くが経ってしまった。その間に開発許可を取って敷地の造成(擁壁)工事が行われる。
地鎮祭が行われたのはこの春・・・おかげさまで、晴れ渡る空に満開の桜が心地よい春の良き日に恵まれた。
写真は敷地周辺の状況を良く写している。街中に有りながら緑が多く、芝生の中では花見のグループがいくつかくつろいでいる。高層ビル群を望む都会の最中にあって得がたい住環境である。

豊中の家

豊中の家

敷地計画

何回かの打ち合わせを経て、図面が仕上がったのが2016年夏。
蔵のようなイメージの住まいが欲しい・・・という思いを大切にして、平面計画は単純な長方形の間取りを2層に建ち上げた。個室や水廻りは1階に集中して、間仕切りの少ない大空間の2階は広さをそのままに活かして大きな居間とした。
南には、1階と2階をそろえて大きな引き分けの木製引き込み戸を付けた。開け放てば想像を超える大開口があらわれる。掃き出しの大開口は1階ではテラス、2階ではグレーチング床のデッキに解放される。デッキの広さは16帖ほどもある。

豊中の家

豊中の家

敷地計画

お話しをいただいたのは2015年の秋頃だったろうか。まだ敷地もしっかりとは決まっていなかったように思う。犬の散歩で紀ノ川に来られた住まい手が偶然木の家工房Mo-kuを見つけ、こんな家大阪で建てられる・・・と声を掛けて下さったのが始まりだ。
はじめて土地を見せていただいたのは2016年の冬。閑静な住宅街の中にあって、1台分の駐車場のみを道路面に置き、宅地は3メートルほど上の段にある敷地であった。
新しい住まいはこの高低差を利用し、道路面に2台分の地下駐車場を確保して、住まいは見晴らしの良い高台に計画した。