今日の現場からdiary

豊中の家

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木材搬出

木材搬出

基礎

用意していた天然乾燥の構造材を加工場に搬出した。
60坪弱の木造屋に30m3ほどの構造材。造作材や補足材も30m3を越えるほどあるので、全体では60m3を超える木材量。坪に換算すると1m3/坪程度の木材量になる。通常の木造住宅では0.5m3/坪ほどあれば多い方なので、この家には倍ほどの木材量を使うことになる。
多くの木材をあらわしで使うのは、木材特有の調湿効果を期待してのこと。

木材調達

木材調達

基礎

天然乾燥材を用いた家づくりをしているので、人工乾燥材と違って納材には通常1年弱ぐらいの期間を要する。山で木を倒して3ヶ月ほどは葉枯し乾燥、その後製材にて荒挽きをして桟積み乾燥を半年ほど、そして出荷前に二度目の製材をして必要寸法に整える。
これは二度挽き(出荷前の製材)する前の材料。乾燥期間が長かったため材はすっかりグレーに変色しているが、何の心配もない。二度挽きすると見事な色味が蘇る・・・これが天然乾燥の無垢材の良いところ。

含水率

含水率

基礎

杉丸太梁の含水率、20.7%と表示されている。
山で立っているときには150%~200%ほどの含水率であるものを天然乾燥させて30%以下まで落とす。最終的に30%を超えるものは、後の動きもあるので注意して下げる。
天然乾燥材は表面から乾燥をはじめるので、表面に割れが出ることが多い。人工乾燥材は表面を固めた後で内部の水分を抜くので、内部に割れが入ることが多い。
割れがあっても破壊強度は割れの無いものとほとんど変わらない。表面に割れが見えるものは天然乾燥材の印であると言えるかもしれない。

木目

木目

基礎

一般的に、年輪が中心ぐらいにある木は素直で後の狂いが少ない。年輪幅が細かい木は、粗い木に比べて組成が密でより大きな重量に耐え、耐久性も高い良材とされる。
写真は小屋丸太の元口(根元側)幅は240㍉、成(高さ)は450㍉ほどもある。
伐り出したのは2年以上前。まだ加工前なので表面が新しい木の色をしていないが、ひと皮むくときれいな木地が見えてくる。

木材検査

木材検査

基礎

加工に先立ち木材の材料検査を行う。
今回の材料は2年以上も前に調達、用意していたもの。もちろん天然乾燥材。
出荷用意で2度挽き(原木から2回目の製材)したため、色味がごく最近に山から出してきたように鮮明である。
この時点では樹種・寸法など、色味・目込みなど、傷・腐れ・割れ・虫食いなどの項目と共に含水率も確認する。

幹線工事

幹線工事

基礎

最近の住まいには、数々の電気が必要となる設備が設置されるので、幹線も太いものが複数で入る。
電気と給排水・ガスなどの諸設備の連携が取れれば、給排水が重機を使って地面を掘るときにみんなで必要工事を済ませてしまう・・・というのは工期も経費も短縮できる効率の良い方法である。

外部配管

外部配管

基礎

建物周りの設備配管は、木部建て方前の足場の無い時に施工するか、外壁の仕上げが終わって足場が撤去されてからするかのいずれかである。
現場の状況にもよるが、建て方前に工事するのは工期全体の短縮を可能にする利口な選択であろうと思う。
重機を使って堀方を進め、必要な配管を埋設する。

立ち上がり貫通部

立ち上がり貫通部

基礎

基礎の立ち上がりを貫通する配管などがある場合には、コンクリート打設前にボイドなどを入れて事前に貫通穴を確保しておく。通常は紙のボイドを入れることが多いが、この現場では内部に隙間塞ぎの部品が付いた専用品を使用していた。これを使っておくと、後の防虫・防水処理がしっかりとする。多少の費用はかさんでも、後々を見込んだ丁寧な仕事であると思う。

基礎コンクリート工事

基礎コンクリート工事

基礎

内部立ち上がりのコンクリート打設も終わって、コンクリート工事は一区切りした。後は玄関部分や設備基礎の土間コンクリートを残すのみ。
型枠が外れたこの段階では、基礎の形状・寸法はもちろん、コンクリート表面に豆(打設不良の隙間)がないか、仕上げ面はきれいか、立ち上がり部の天端レベルの精度は出ているか、金物は忘れなく入っているか・・・などを確認する。
手前の鉄骨用の基礎はベランダのためのもの。

金物固定

金物固定

基礎

アンカーボルトやホールダウンなどの金物は特にしっかりと固定する。
コンクリート打設時には多人数で一気の作業が必要であるので、そんな時にも動かないように・・・という配慮である。
金物設置精度は直接建物強度に影響を与えるので注意したいところである。