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孟子の平屋

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竣工

竣工

完成

住まい手の強い思いとアイデアが詰まった木の家が完成した。
緑豊かな広い敷地にのびのびとした平屋建て。
焼き杉板の外壁を深い軒の出を持った切妻の大屋根が包み込む。
各部屋は南側に掃き出し窓を持ち、冬の陽差しを大きく取り込む。
これから、住まい手によるデッキ工事が始まる。外と中が一体になった、使い勝手に優れた気持ちの良い部屋になることだろうと思う。
細部の検討まで根気よくお付き合いいただいた住まい手と、真心を込めた職方の尽力に心からお礼を申し上げる。

レンガ積み

レンガ積み

仕上

薪ストーブを据えるヶ所には耐火レンガを積んだ。
出巾は左右のサッシ・キッチンに合わせている。
後ろの壁も防火を意識して珪藻土塗りとしている。

表具工事

表具工事

仕上

木製建具の中でも紙障子・襖などは特に表具と呼ばれる。最近の住まいではめっきり少なくなった部位である。
紙障子は畳間の意匠を整えると共に断熱の効果も高い優秀な間仕切り部材である。
襖はそもそも建物のグレードを示す。つまり、高価な紙を使っているお住まいでは、各職方はそれなりに心得て工事に当たるのである。この住まいでは本鳥の子紙と桧の白木縁を採用した。引き手は無垢の桜である。

家具工事

家具工事

仕上

ほとんどの家具も造り付けた。写真はキッチン。
住まい手と使い勝手をよくよく練り上げて図面を作り、地元産の桧で製作した。
制作前に最終の使い勝手の確認を行うが、コンロが5センチ右に寄ったばかりで、当初図面から他の変更は無い。
食器洗い機の前には木製の雰囲気に合うように、同じ材料でパネルを設えた。

建具工事

建具工事

仕上

木製建具が建て込まれた。
玄関戸は龍神の桧材で千本格子に組み上げた。
当初はもう少し大きめの部材で民家調に・・・と思っていたが、住まい手のご希望で変更した。
なるほど良い感じに馴染んでいる。

和紙貼り

和紙貼り

仕上

内装工事が進んでいる。
棚・カウンター・見切りなどの類が付け終わり壁仕上げが始まった。
水廻り・押入・納戸などは湿気に強く通気性もある杉板を使用したが、メインの部屋のほとんどは和紙貼り仕上げである。
和紙はもちろん天然素材であるし、調湿性や透湿性などの性能も優れている。珪藻土などの塗りの壁と共に、清々しい室内を造るには適した材料である。

左官工事

左官工事

仕上

玄関やポーチは洗い出し仕上げとした。
白モルタルを基材に色粉を混ぜたベースに、錆石を中心とした石の小粒を混ぜ込んだ材料を小手押さえし、乾く前にモルタル部分を流して石を洗い出す。
昔ながらの三和土(たたき)に、小石が入ったような自然な感じに仕上がる。

石工事 Ⅱ

石工事 Ⅱ

仕上

玄関ポーチの段鼻も石張りである。
左官仕上げのままでは、角が硬いものに角が当たってかける心配がある。
仕上げはジェット。バーナーで表面を焼く仕上げである。こうすると赤みが際立つ。

石工事

石工事

仕上

玄関周りの敷居や束石は金錆石(花崗岩)を加工して作った。
水の心配のある土間に木を直接付けたのでは腐りのリスクから逃れられないためである。
仕上げはともに磨き仕上げ。
石は同じものでも仕上げによって色合いが違って見える。磨くとメリハリが出て、全体に濃く感じる。

建具製作

建具製作

仕上

屋内建具と玄関戸はすべてを無垢の桧材で造り付ける。
写真は引き戸を制作している様子。
框は桧の柾目材、落とし板も桧であるがこちらは板目。
扉は基本引き戸。余程引く余裕のない時でないと開きのドアにはしない。