今日の現場からdiary

打田の家

  • 住宅
  • 2階建
竣工しました。

竣工しました。

完成

一昨年の夏にはじめて現場を尋ねた。
その時にはまだ西隣の家もなく、二区画にまたがる敷地は殊更に広く感じた。
以来、打ち合わせを重ねてきた住まいがいよいよの竣工である。
玄関に大きな収納を、車庫からは濡れずに台所に入りたい、やはり薪ストーブは諦めたくない・・・都度に検討してきたことの多くが実現できたことが何よりの喜びである。
以後は家族とともに時間を重ね、このご家族ならではの住まいへと成長していってくれることを願っている。
根気よくお付き合いいただいた建て主と、機に応じて職能を尽くしてくれた職方の皆さんに心からの感謝を申し上げたい。
皆さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

事務所検査

事務所検査

仕上

事務所検査は、一応の工事が終わって、引き渡し前に行われる最終の検査。
この検査では仕上がり具合一般とともに、各種設備の作動状況、サッシや木製建具・家具の動作までの全てが検査される。
如何に頑張ったつもりでも、人間のする事には間違いも手抜かりもある。傷などの細々したことの詳細までを、建て主立ち会いの下で確認し引渡の準備に入る。

完了検査

完了検査

仕上

現場でのほとんどの仕事が終わり審査機関の完了検査を受ける。
完了検査は間取り、仕上げ、給排気口、警報装置などが主な検査項目である。
薪ストーブの後ろの防火壁も含め、なんの問題もなく合格することが出来た。
法規的なことはこれまでの基礎(配筋)検査、中間検査、今回の完了検査などに合格することで確認できたので、後は仕上がり具合の確認をする事務所検査を残すばかりである。事務所検査は建て主同行の上、工事完了とするかどうか(引渡を受けても良いかどうか)・・・を審査するもの、いよいよの大詰めである。

薪ストーブ

薪ストーブ

仕上

大きな部屋や吹き抜けの大空間を取った時に困るのが暖房。エアコンは上の方ばかりが暖かく足元が冷たい。そんな経験から部屋は小さく区切って省エネを心がけ・・・などと考えるのは本末転倒。それでは住まい全体の快適性が損なわれる。
そこで大事になってくるのは暖房の方式(暖房器具)。
この住まいでは室内の暖房は主に薪ストーブ。これ1台で50坪に近いこのお家の全てを温める。もちろんそのために建物側にもちゃんとした工夫がある。

製作家具

製作家具

仕上

家具類も多くのものを現場製作した。材料は紀州産の杉と桧。
写真はキッチンのバック棚(食器棚)。
天板は60センチの奥行き。レンジやジャーなどのキッチン家電を置いても充分な奥行き。
上部棚の扉はツインカーボ(ポリカーボネート板)なので軽くて衝撃に強い。
引き手金物は設けずに、引き出しの隙間に手がかりを付けたのみのスッキリとした意匠。

木製建具

木製建具

仕上

室内の木製建具は全て紀州産の桧で造った。
枠に使用したのは柾目材。はめ込んだ板は板目材。共に節のない材料である。
無垢材なので季節の変化、湿気や温度の具合で多少動く。
全ての木材が落ち着くには数年を要する。

板壁

板壁

仕上

納戸や押入などは調湿の観点から杉板張りの壁としたが、子供室は耐久性や使いやすさで壁仕上げの材料に杉板を選んだ。
ピンや釘が心置きなく使え、ビニールテープを貼っても問題ない。さらには少々の衝撃にも耐える杉板は子供室などにはうってつけの仕上げ材である。
梁から上は和紙を貼り、明るさを添えた。

和紙貼り

和紙貼り

仕上

室内の多くはプラスターボードの上に土佐和紙を貼って仕上げる。
継手は和紙の良さを活かして重ね継手。
和紙はビニールクロスより調湿機能が高く、突き付けの継手では隙間が開くこともあるので注意。
2階ホールの手すり壁は、棚板をはめ込んで本棚・飾り棚として利用できるように設えた。

外部配管保護

外部配管保護

仕上

スラブ上を転ばし配管してきた屋内配管は基礎立ち上がりを貫通し、直接外部に出す。
露出の配管は破損の危険があるので、既存のU字溝などで保護する。
長期優良住宅などの劣化対応策としても用いられている工法である。
基礎下に埋め込むと、きれいに見えるが後のメンテが難しい。

煙突

煙突

仕上

室内の足場が撤去される前に、薪ストーブの煙突部を本体に先立って施工した。
煙突そのものは2重になっていて、断熱性能はそれなりに高い。
本体が到底近寄れないほどの温度になっていても、煙突は触ってやけどしないほどにまで断熱される。
この断熱性能(保温力)がススの付きにくさ、ひいてはストーブ本体の性能を大きく左右する。