今日の現場からdiary

孟子の平屋

  • 住宅
  • 平屋建て
大屋根葺き

大屋根葺き

造作

この住まいの屋根は切妻の大屋根。
棟から軒先まで一枚の鋼板で葺きあげるタテハゼ葺きのため、最も風雨に強くかつ経済的な屋根構造。
使用しているのはガルバリウム鋼板の素板。塗装板は後の色落ちの心配があるのでこちらを選んだ。
屋根板に合わせて、水切りなどの板金も同じようにガルバリウム鋼板の素板でそろえている。

薪ストーブ工事(煙突部分)

薪ストーブ工事(煙突部分)

造作

薪ストーブの煙突は、真っ直ぐに伸ばした方が効率も良くメンテも楽なことから、屋根を貫通して上に出すことが多い。
薪ストーブから直接出てくる鋼製の煙突は薪ストーブ工事であるが、屋根を貫通する風道部分は建築工事で造り付ける。その方が防水にも責任が持てる。
風道全体は厚板などで造ることが多いが、内部にはケイカル板などで防火の措置をしておく。

外壁通気工事 Ⅱ(給気口)

外壁通気工事 Ⅱ(給気口)

造作

外壁(屋根面とも)の通気には空気を取り入れるところ(給気口)と吐き出すところ(排気口)がいる。
空気は暖められると上に上がるので、給気口は外壁の一番下に付ける。ゴミや虫などを一緒に吸い込まないように、給気口にはステンレスの網を張ってある。
排気口は一番高い屋根中央の棟部分に取る。造り付ける場合もあるが、今回は既製品を用いた。

外壁通気工事 Ⅰ

外壁通気工事 Ⅰ

造作

木毛セメント板張りによる防火・断熱の措置が終われば、その上に透湿防水シートで気密層を作り、通気桟を取り付ける。通気桟の厚みが通気層の厚みである。
通気層であるから、排出の経路を途中で妨げてはならない。特に注意が必要なのは、サッシなどの外壁に取り付く開口部材の際である。上がってきた空気が開口部を避けられるように、必ず逃げ道を作っておく。こうしておかないと折角の通気層も期待通りの性能は発揮できない。

床断熱工事

床断熱工事

造作

しっかりとした気密の上に断熱工事。気密・断熱はふたつがかみ合ってはじめて効果が発揮できる。
断熱に使用しているのは床用のパーフェクトバリア(ペット樹脂断熱材)。ペットボトルや衣料のフリースからリサイクルして作られる断熱材。
厚みや密度などの性能は建物全体の温熱環境シミュレートから算定する。
人に害がなく、軽く、性能に優れ、使い勝手も環境にも良いすぐれものの断熱材である。

床下気密工事

床下気密工事

造作

床下はまず気密工事から始まる。
気密がしっかりと出来ていないと、床下の空気は壁の内部を通じて建物全体に回ってしまう。そうなると、いかに手厚い断熱をしても役には立たない。
気密に使用しているのは透湿防水シート。屋内の湿気は外部に排出するが、外部からの水の侵入は防ぐ・・・という性質のシート。

荒床張り

荒床張り

木組

畳下の荒床張りが仕上がる。使用したのは15ミリ厚の杉板。
ここでも透湿抵抗の高い(湿気を通しにくい)構造用合板などは使用しない。断熱は床下で丁寧に行っている。張るとすぐに養生・・・は大工の心得。
床に開いているのは床下点検口用の穴。基礎の構造グリッドごとに設けることにしている。

床下配線

床下配線

木組

現代住宅はどこも電気設備が充実している。パソコン環境が整ってきてからはなおさらである。いきおい、配線・配管の数量も増え、この段階では施工したものでないと何が何やら分からないのが実情である。
床下は配線の接続位置、釣り具合(湿気対策)などを中心に確認する。
電気・給排水ともに、柱・梁などの構造体を傷つけないことを特に注意しておかないと取り返しの付かないことが起こりかねない。あらわしの木の家づくりに要領を心得た熟練工が必要になる所以である。

木製窓枠

木製窓枠

木組

外壁のアルミサッシには木製の窓枠を付けた。
ひとつには外断熱(木毛セメント板)と通気層と外壁(焼き杉板)の仕上げ厚さを十分に確保するため。もう一つには、単調になりがちな外壁面に木の表情を付加するためである。
工事費的には誰もが省きたいこのひと手間が、木の家らしさを際立たせる

外壁下地

外壁下地

木組

外壁は焼き杉板を予定している。下地には木毛セメント板を張り込む。
平屋であるので、壁下地には耐力壁としての性能より、防火や断熱・透湿抵抗などの性能を重視した。
木毛セメント板は板壁下地としても使える防火性能を持ち、適度な断熱性能を持ち、透湿抵抗が低い。板壁下地としてはなかなかに優れた材料であろうと思う。