今日の現場からdiary

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筋交い・金物・耐力壁検査

筋交い・金物・耐力壁検査

木組

構造的な物が出来てくるとそろそろ役所の中間検査の時期である。
中間検査では建物の配置・高さ関係と床・壁・屋根の構造体(仕上がると見えなくなるところ)の出来具合を審査する。
事務所では役所検査に先だって筋交い・金物・耐力壁などの建物を支える主要な構造体の検査をおこなった。この時には筋交い・耐力壁の規格・樹種・寸法など、取付方向・ヶ所など、補強金物の規格・取付要領などを主にみる。

構造材

構造材

木組

構造材は全て紀州龍神で調達した天然乾燥材である。
天然乾燥であるから材の粘りと共にきれいな色や香りも残っている。
ここに見えている構造材はほとんどがあらわしで、室内の意匠に活かされる。あらわしで使うと木組みの善し悪しが一目瞭然に見えるので、設計者や施工者はより緊張感を持って仕事に対峙することになり、結果的に技術の向上にも役立つ。材料を出す製材や林業家も、自分たちの自慢の木材に誇りが持てる。住まい手は木材の持つ調湿・断熱などの効果が実感出来る。
木は木として勝負させてやりたい・・・そうすることで山と街のつながりや循環が強化出来、経済的にも環境的にも私たちを助けてくれることになると思う。

鋼製束

鋼製束

木組

床下で大引きを支えるのは鋼製束である。
以前は全て木材を使っていたが、経年変化で乾燥し縮んでくると床鳴りなどの不具合を起こすこともあったので変更した。高さの調節が容易に出来るので新築時にもメンテナンス時にも使い勝手が良い。

土台パッキン

土台パッキン

木組

基礎のコンクリートと土台は樹脂製の土台パッキンを介して止め付ける。
これにより床下の通風量は、通常の給気口を設けた場合より役1.4倍多くなると共に、土に接しているコンクリートからのもらい湿気を避ける事が出来る。床下にたくさんの通風を確保出来るとシロアリに対しても有効な対抗手段となる。
ちなみに、土台は防腐・防蟻処理をした外国産材と同等以上の効果を持つと見なされている龍神産の桧の芯持ち材である。

大屋根仕舞い

大屋根仕舞い

木組

大屋根は出来次第に雨仕舞い。
この住まいでは2階の居間が39畳と大きいので柱の数が少ない。だから、外力に対する抵抗は壁のみに頼ること無く屋根を固めることで対応した。270ミリ成の登り梁の上にパネル受けを取り付けて、24ミリ厚の構造用合板で剛性を確保する。通気層はその下に有り、合板は室内の空気には触れない。
野地板が化粧では無いので通気・断熱は屋根パネル(構造用合板)の下にある。この構造だと防水シートは屋根パネルが晴れ次第に敷ける・・・というメリットもある。

換気棟

換気棟

木組

大屋根の一番高いところには換気棟を取り付けた。
軒先や壁の下部から冷たい空気を吸い込み、この換気棟より排気することで建物の湿気対策と断熱対策をおこなう。
こうすることで清々しい室内を造る温熱的な効果、断熱材を減らす経済的な効果と共に、建物自体の耐久性を高める効果も望める。

杉厚板

杉厚板

木組

1階の見上げ天井が2階の床板あらわし・・・となるところには杉の厚板パネルを張り込んだ。
厚みが他の2階床下地材に合わせて37㍉となるように、龍神材を使って特注生産した。
無垢材なので断熱・調湿などの特性が優秀で表面もきれいである。

丸太梁

丸太梁

木組

この住まいの特徴は2階に大空間(39帖)の居間(LDK)があること。
梁間3間のこの空間を支えるのは末口330㍉の杉丸太。
この丸太が1間間隔で4本連なり大屋根を構成する。
丸太の上には270成(高さが270ミリであること)の登り梁。

柱脚

柱脚

木組

大黒などの力の掛かる柱の足元は土台には乗せないで直接基礎に乗せる。
木材は繊維方向には強いが、横方向はそれほど強くない。
土台は桧の芯持ち材であるが、それでも横方向から極端な力を掛けるとその部分がへこみ狂いの原因になりかねない。

上棟

上棟

木組

梅雨の晴れ間を狙って上棟が行われた。
すでに大屋根の防水シートまでが出来ているので雨の心配はあまりない。ちなみに軒先の出は1,800ほどもある。
天然乾燥の色合いと香りのきれいな構造材である。
これからは金物・筋交い・耐力壁などの施工に入る。