今日の現場からdiary

孟子の平屋

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床下気密工事

床下気密工事

造作

床下はまず気密工事から始まる。
気密がしっかりと出来ていないと、床下の空気は壁の内部を通じて建物全体に回ってしまう。そうなると、いかに手厚い断熱をしても役には立たない。
気密に使用しているのは透湿防水シート。屋内の湿気は外部に排出するが、外部からの水の侵入は防ぐ・・・という性質のシート。

荒床張り

荒床張り

木組

畳下の荒床張りが仕上がる。使用したのは15ミリ厚の杉板。
ここでも透湿抵抗の高い(湿気を通しにくい)構造用合板などは使用しない。断熱は床下で丁寧に行っている。張るとすぐに養生・・・は大工の心得。
床に開いているのは床下点検口用の穴。基礎の構造グリッドごとに設けることにしている。

床下配線

床下配線

木組

現代住宅はどこも電気設備が充実している。パソコン環境が整ってきてからはなおさらである。いきおい、配線・配管の数量も増え、この段階では施工したものでないと何が何やら分からないのが実情である。
床下は配線の接続位置、釣り具合(湿気対策)などを中心に確認する。
電気・給排水ともに、柱・梁などの構造体を傷つけないことを特に注意しておかないと取り返しの付かないことが起こりかねない。あらわしの木の家づくりに要領を心得た熟練工が必要になる所以である。

木製窓枠

木製窓枠

木組

外壁のアルミサッシには木製の窓枠を付けた。
ひとつには外断熱(木毛セメント板)と通気層と外壁(焼き杉板)の仕上げ厚さを十分に確保するため。もう一つには、単調になりがちな外壁面に木の表情を付加するためである。
工事費的には誰もが省きたいこのひと手間が、木の家らしさを際立たせる

外壁下地

外壁下地

木組

外壁は焼き杉板を予定している。下地には木毛セメント板を張り込む。
平屋であるので、壁下地には耐力壁としての性能より、防火や断熱・透湿抵抗などの性能を重視した。
木毛セメント板は板壁下地としても使える防火性能を持ち、適度な断熱性能を持ち、透湿抵抗が低い。板壁下地としてはなかなかに優れた材料であろうと思う。

サッシ取付

サッシ取付

木組

構造体が出来てくるとサッシ取り付けの工程に入る。
田辺・西牟婁地方では取り付けの専門業者が工事を行うが、和歌山市や新宮方面では大工が取り付けを行う。
ガラスはペアを入れているが、特に省エネ加工をしたものは選んでいない。陽射しの制御は軒の深さと低さで行う。季節に応じた温熱環境を得るにも、建物の耐久性を考えてもその方が合理的であろうと思う。

大屋根仕舞い

大屋根仕舞い

木組

大屋根にはゴムアスシートが葺かれた。こうなると、急な雨でも心配が少なくなる。
化粧野地板の上には断熱工事・通気工事が滞りなく施工され、ゴムアスシートの下には野材の野地板が敷かれている。
通気層は電気工事の配線ピットも兼ねる。天井は化粧野地板あらわしであるから、この時点では天井面の電気工事は全て済ませておく必要がある。

建築金物

建築金物

木組

各柱には地震・台風などの時に引き抜かれないように、外力に応じた補強金物が必要になる。
金物と木ではそもそもの耐力が桁違い(金物が強い)なので、あまり大きな力を受け持つ金物を木に取り付けたくはない。
そこで、あまり強すぎない耐力壁をバランス良く・・・となるわけである。
金物の取り付けはビスが基本になるので、柱の背割りなどに入って機能しないものがないかに気を付けることも大切。

筋交い・金物検査

筋交い・金物検査

木組

屋根面の雨仕舞いが出来て、壁の構造体が出来上がると中間検査(筋交い・金物検査)の時期である。
この検査では、筋交いの樹種・寸法・位置・仕様・金物など。柱の抜け防止金物の規格・種類・位置・止め付け要領などが検査項目。
筋交いの施工では、特定のヶ所があまり強くなりすぎないようにバランス良く・・・を心がけている。
いずれのヶ所も適正に施工されていて問題なし・・・合格である。

化粧野地板張り

化粧野地板張り

木組

屋内部分(構造上重要な部分)の野地板は、杉の厚板パネルなどを使用して強度を確保することが多い。しかし、できるだけ建材を排除したいこの住まいでは、無垢の杉板を交互に斜め張り(1間毎)として通常の横張りの3倍程度の強度を確保し、火打ち梁を省略した。
斜め張りの天井見栄え(意匠性)が少し気になっていたが、なんの問題もなかった。むしろリズミカルで面白い。