デザインとはconcept

concept 03今しなければならないこと

森林の持つ機能や意味が再認識され、保護活動が全国的な拡がりをみせるようになり、しばらく経ちました。

自然林を守っていくことはもちろん大切です。
しかし現実に危機的な状況の人工林を広大に有する地域においては、人工林とどう共生していくか・・・ということの方が急を要する課題だと思っています。

自然林は強いものだけが生き残った厳しい森です。一方、里山は人と共生することで豊かな生命と森林機能を育むことを可能とした森です。
人工林もまた、適切な手入れを行えば、自然林に勝る豊かな生命を育み、森林機能を果たす森なのです。

近くの山の木で建物を建てるということは、環境との共生に直接参加するという意思の実現に他なりません。
普段顔を合わせる身近な人々を守るために、その向こう側の環境を守ることに真剣に取り組むときが来ています。

近くの山の木で建てる

  • 近くの山の木は、その地方独特のカビやバクテリア、虫に対する抵抗力を持ち、その地の気候・風土に適応しています。そのため、防虫剤や防腐剤で処理しなくても白蟻や腐朽菌(木を腐らせるバクテリア)に冒されることが少なく、安全で高耐久な材料だといえます。特に紀州材は300年以上前から建築用材専用に育成されてきたため、目込みで色ツヤが良く、強度的に優れたものが多い・・・という特徴をもちます。
  • 近くの山の木で家を建つと、地域の林業の活性化に役立ちます。それは人工林を健全に保全することにつながり、持続的な環境循環をうながし、CO2(二酸化炭素)の固定に貢献すると共に、恵み多い森林機能の維持に寄与し、人が生きるための良好な環境づくりに役立ちます。
  • 近くの山の木で家を建つと、地域の職人の仕事が増え、地域の経済循環を活性化させる助けとなり、地域全体が潤います。
  • 近くの山の木で家を建つと、木を遠くから運んでくる必要がなくなり、燃料が節約でき、CO2(二酸化炭素)の抑制に役立ちます。