デザインとはconcept

concept 02らしくありたい

情報のあふれた現代においては「本当に大事なもの」「大切なこと」を自分たちのニーズに沿ってしっかりと選び取ることが重要です。
目先の利便性や合理性、あてがわれた価値観などにとらわれることなく、
いかに気持ちよく・・・その人らしく・・・その土地らしく在るか・・・を、じっくりと考えていきましょう。

素材を活かして住まう

たとえば・・・「木」は「木」として使いたいものです。
見た目が木造に見える建物はたくさんありますが、私たちが「木」で建てる意味とは、一体なんだったのでしょう。豊かな質感ももちろんです。
色・香、優れた調湿や断熱の性能、自身の巨体を山で長い年月折れずに支えてきた繊維の粘り・・・「木」には多彩な魅力があります。

「木」で建てるならば、調湿・蓄熱などの特性を活かした機械依存の少ないエコな空間、あらわしの木と土や石などのコンビネーションで楽しむナチュラルな空気・・・など、「木」という素材ならではの在り方があるはず。「木」でなければできなかった建物こそ、「木」で建てる価値があります。

同様に「ガラス」「鉄」「コンクリート」・・・すべての素材について、それぞれの特性や持ち味を活かした在り方を考えたいものです。

自分らしく住まう

コンセプトに忠実な住まいほど大きな満足をもたらしてくれます。
たくさんの夢の中から的確な現実をつかみ取るために、必要な取捨選択がしっかりと出来る自分たちらしい住まいのコンセプトを組み立てましょう。

定説や人からの評価に一喜一憂する必要はありません。「普通はこう」という一般的なカタチから大きく離れていても、それがご自身にとって必要なものであるのなら勇気を持って実現するべきです。

その土地らしく住まう

現在の悲劇は建物が地域性を失ったことにあります。

元来、住まいは各地方で自然発生的に生まれました。その地でとれる材料を用い、その地の風土に応じたものを、その地の状況を知る人たちが組み上げたのです。建物の中にあるその土地らしさこそが、住まいやすさや快適さを担保するものでした。
マニュアル化された一律ものが、全国の誰にとっても快適だなんてありえるでしょうか。住宅産業という営利集団に取り上げられた「住まいを成立させるための理屈」を住まい手の元に取り戻すことが、快適で魅力的な住まいを創る第一歩だと言えます。

いかなるテクノロジーもアートも、地域固有の文化や伝統、風土などに適合しないならば、その地に根付くことはないのです。