コラムcolumn

いかなるテクノロジーもアートも、地域の環境に適合していないならば、その地域に根づくことはできない。

  • 夢をカタチにする力 -その01
  • 新庄総合公園管理棟(平成14年竣工)
いかなるテクノロジーもアートも、地域の環境に適合していないならば、その地域に根づくことはできない。
建物を考える時この言葉は大きな意味を持ちます。この地に多く育つのは「杉と桧・樹齢40~50・節あり並材」です。この地で主に工務を担当するのは地場の大工職です。
公共施設であればこそ、規模の大きい木造建築といえども集成大断面や特殊構造に頼ることなく、通常手に入る材料で通常の木組みにて建物を成立させ、姿勢に示すことは大事なことであろうと思います。
この建物は特に以下の事柄に留意して設計しました。
一.公園との一体感を持ち、当然のようにそこにたたずむ建物であること。
一.公園のテーマでもある「自然」に存在する材料にて構成されていること。
一.公園のイメージにマッチした「ひろびろ感、のびのび感」が表現できること。 
これらを実現するために、紀州材、石、土を主な材料として、軒の出を十分に確保した切り妻大屋根にて建物を計画しています。本建物が狙い通りの性能を発揮し、長く人々に愛されることを願っています。

念ずれば花ひらく

  • 家づくりを楽しむために -最終回
念ずれば花ひらく
月1回のペースで掲載してまいりました「家づくりを楽しむために」も、とうとう60回を超えました。「コンセプトをもつことの大切さ」「地元の木で家をつくることの意味や価値」など、日々感じ、思うことをお伝えしてまいりましたところ、多くの方々からたくさんのご意見やご感想をお寄せいただきました。事務所の存在を身近に感じていただいていることを大変嬉しく思っております。
5年の長きに渡り関心をお寄せいただきましたが、念願のホームページを立ち上げることができたのを機会に、今後の情報発信はそちらに移行し、皆様に心より感謝しながら、本年末を区切りとして、いったんペンを置くことにいたします。
夢に描き、取り組んでまいりました、「地元の木でつくる家」の輪も着実な広がりを感じています。これからも、「住まい手」が健全で快適な暮らしを享受できる「紀南のアイデンティティーに満ちた家」を手に入れていただくために、そして、 美しい「まちなみ」を一緒につくりあげるために、日々精進を重ねてまいります。
今後とも、ご指導・ご鞭撻賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様の願いが大きく花ひらきますことを祈っております。

感受性を家づくりにいかす。

  • 家づくりを楽しむために -その63
感受性を家づくりにいかす。
着心地、履き心地、乗り心地、住み心地…心地よさは人それぞれの好みや感じ方によって異なるため、数値で表わすことはできないものです。
今日、市場に溢れる製品の性能は、カタログなどで明確に表示され私たちの評価・判断の基準となっています。「数字はウソをつかない」そのことは事実です。しかし、優秀な数字を誇る家がいい家とは限りません。もっと奥が深く、住まい手やつくり手の感性が大きく関わっているのです。
「建築家とつくった家」がマスコミによく取り上げられています。それは、デザインに限らず、住まい手の生き方や生活スタイルなどで「数値で表せないこと」を建築家が汲み上げ、つくりあげることで、空間に魅力がつまっているからだと言えるのです。
数値に満足することなく、自分たちの感性を信じ、大切にしながら本当に心地よい家をつくっていただきたいと思っています。

地元の山の木で家をつくる。

  • 家づくりを楽しむために -その62
地元の山の木で家をつくる。
先日、富田川上流に「水源の森」を購入する案が、白浜町で可決されたという記事が掲載されていました。「治山は治水」と昔から言われてきたように、森林には、洪水や土砂崩れなどの災害を防ぎ、渇水を緩和する機能があります。
現在、「広葉樹の森を増やす活動」が注目されています。そのことも大切ですが、面積の広い人工林の危機的状況を回避することが、差し迫った課題です。
私たちの身近にあり、環境に大きく関わっている人工林は、適切な手入れと伐採を行えば、広葉樹に負けない豊かな生命を育み、その機能を果たすのです。
日本の森は、歴史の中で幾度か「乱伐による危機」に見舞われてきましたが、今日の危機は「伐らなさすぎること」により直面しています。
山から川・平野、海へと連鎖する自然、地域の営みの中に生きている現実を直視するとともに、生活と直結する「地元の山の木で家をつくる」。そうすることが、人々のくらしに豊かさをとりもどすことに繋がっていくのです。

「住まい」は「住まい手」の人格をあらわす。

  • 家づくりを楽しむために -その61
「住まい」は「住まい手」の人格をあらわす。
マラソンランナーの後を流れゆくパリのまちなみ…世界陸上パリ大会の映像から、美しいまちを創っていく人々のエネルギー、美しさを求める生き方をあらためて感じました。
歴史や文化は異なりますが、私たちも「家づくり」を通して、 「まち・まちなみづくり」に関わっていることを意識したいものです。
「間取り」を考えることを、「設計」する事、「デザイン」する事だと思っておられる方が多いようですが、それは、プロセスのほんの一部に過ぎません。
どう生きていくのか。そのためにどんな住まいが必要なのか。構造は鉄・コンクリートにするのか。木なら2×4がいいのか。在来工法にするのか。どんな材料・素材を用いるのか。誰と創るのか。地域にどんな影響を与えるのか。
それ が自分にとって何を意味するのか。手順を一つ一つ踏まえながら、判断し統合することが、本当の意味での「デザイン」です。
地域性、自分たちの生き方を大切にしながら、1人1人が取り組んでいく。私たちが、「美しいまちなみ・まち創り」の主役です。

「消費者」から「住まい手」へ。

  • 家づくりを楽しむために -その60
「消費者」から「住まい手」へ。
住まいの「健康への被害」「環境への配慮」などの問題の多くは、プランニングの段階から素材を選ぶことができるお施主さんの責任でもあると言えます。
経済性や利便性を追求し、「キズがつきにくい」「メンテナンスが楽」などの性能を特出させ、人工的に作り出された新建材がもてはやされてきました。その結果、シックハウスや環境汚染といった問題を引き起こしてしまったのです。
もともと住まいは、木・石・土など地域にあった天然素材を風土に合わせて、それぞれの性質・特性をうまく活かしながら創られてきました。住まい手側も、素材の総合性能を理解し、世代を越え上手く付き合ってきました。
家を「消費財」として売りたい側の希望する「消費者」には、決してなりたくないものです。
「住まい手」の立場で賢い選択をするためにも、なぜ今、「自然素材の家づくり」が叫ばれているのかに耳を傾け、素材の総合性能を学ぶとともに、理解を深めていただくことを願ってやみません。

「消費者」から「住まい手」へ。

  • 家づくりを楽しむために -その59
「消費者」から「住まい手」へ。
暮らし、地域とのつながり、住み心地…本来、家づくりは、住まい手を中心に考えられてきました。 しかし、住宅産業の発展とともに、経済原理が最優先とされ、本末転倒が始まったのです。
快適な住まいを成り立たせていた家づくりの理屈は、住まい手側を離れ、作り手側のものになってしまいました。家が「商品」として氾濫しはじめ、住まい手は「消費者」にされてしまったのです。
家は、10年、20年…と住み続けるうちに、家族と一緒に呼吸し、家族の思いを栄養としてやっと本当の「住まい」に育っていくものです。「住む」ということは、クリエイティブな行為であり、住まい手はクリエイターなのです。断じて「消費者」ではありません。
味わいと愛着にあふれた「我が家」をつくるためには何が必要なのか。環境への負荷、コミュニティーとのつながりはどうか…快適な住まいを成り立たせる理屈を、もう一度住まい手側に取り戻して真剣に考えていきたいものです。

日々の暮らしを優先させる家づくりを。

  • 家づくりを楽しむために -その58
日々の暮らしを優先させる家づくりを。
「家の中で一番日当たりの良い南向きの部屋だから、お客さま用に、ふた間続きの和室にしたいのですが・・・。」そんなご相談を受けることがよくあります。
現在では、昔のように、たくさんの親戚・知人が集って、自宅で慶弔事をすることが少なくなりました。それに替わって、サービス・駐車場が行き届いた、便利な施設を利用することが多くなっています。
一生に何回あるか分からない非日常のために、多大な費用をかけ、最も条件のいい所に、普段使われない部屋をつくるのは、もったいないかぎりです。
むしろ、使い勝手、家族の団欒が日常的に楽しめる空間づくりに取り組む。「明るく、暖かい」といった一番の条件を活かす。そんな家づくが大切だと考えています。

作り手、住まい手の在り方を見つめ直そう。

  • 家づくりを楽しむために -その57
作り手、住まい手の在り方を見つめ直そう。
日本の住宅の平均寿命は約27年と言われています。短いサイクルのスクラップアンドビルドが繰り返されることにより生じる、自然の営みへの負荷が急増しています。
100年の耐久性を持つ住宅をつくることは、建築技術的に充分に可能であるにもかかわらず、サイクルが短いのは、「時代とともに考え方や感性が変わること」「便利な設備が普及すること」などの文化的ギャップを建物が吸収できる構造となっていないこと、又、そのことに対する無理解が大きな原因であるといえます。
このことを踏まえて、作り手側が、家づくりに取り組むと共に、住まい手側も目先の利便性・経済性・快適性に振り回されない住まい方の工夫をすることが大切です。「家の寿命は、作り手と住まい手が両輪になって決める」といえるのです。
メンテナンスを重ね、住み続けることで、より味わいのでるものにする。「大切に永く使う」心意気・・・「自然のいのちのバトンをつなぐ家づくり」が広がっていくことを願っています。

基本のルールをしっかりまもる。

  • 家づくりを楽しむために -その56
基本のルールをしっかりまもる。
日本の大工技術は、世界でもトップレベルにあるといわれています。しかし、技術が高いために、無理がカタチになり、木造建築の基本の成り立ちを失ったまま建っている家がたくさんあります。
阪神・淡路大地震の結果をみると、新しい木造住宅でも倒壊したものがみられました。その原因は、建築主の要望に安易に従い、「未熟な素人間取り」のまま建ったために、本来あるべき柱や壁がなくなり、無理が生じていたり、経済性を重視するあまり、耐震について適切な施工がなされていなかった。などの人為的なものも多かったようです。
家族・財産を守る、耐震性・耐久性に優れた家づくりには、建築主の意識が大きく関わっているといえます。 間取りを考え、プランづくりを充分楽しむとともに、「木の特 性」・「木構造の原理原則・基本」をわきまえた専門家の意見にしっかり耳を傾ける。そのことも忘れないでいただきたいと願っています。

土塗壁のよさを見直そう。

  • 家づくりを楽しむために -その55
土塗壁のよさを見直そう。
エネルギーの総量抑制と節約、健康のことを考えるとき、自然の風や光を利用しないことは、たいへん「もったいない」ことであると言えます。物があふれ、豊かになった現在、私たちは暮らしに過剰な利便性や快適性を求めてはいないでしょうか。
例えば、「エアコン」と「高気密・高断熱の家づくり」の関係に目をむけてみましょう。四季折々の自然の恩恵を受けられるこの地域で、過度に設備を使って暮らしをコントロールする必要があるでしょうか。庇を深くし、風通しをよくすれば涼しく住むことができるのに、最初から設備に依存し、「高気密・高断熱」にこだわるために かえって余計なエネルギーを使って冷やさないとならないことに、なっていないでしょうか。
機械設備に依存する前に、まず工夫を凝らしてみる。そして、どうしても足りない部分だけ頼る。
「もったいない」のこころを忘れずに、今ある暮らしをもう一度、見つめなおし、家づくりにもいかしたいものです

消費者としての価値観を見直そう。

  • 家づくりを楽しむために -その54
消費者としての価値観を見直そう。
再生紙、ノンフロン冷蔵庫、超低排出ガス車・・・環境のことを考えたエコ商品が私たちの周りにたくさんあります。なぜ、その商品が注目されるのか、消費者としての私たちの価値基準を今一度、考えてみたいものです。
住宅においては、全国各地で「木・自然素材の家づくり」が盛んになっています。地元の木を使うことで、山村の林業を支え、水源となる健全な森を育み、地域の環境を守っていくこと。また、地元の製材所、工務店、大工などの職人の技術をいかし、家づくりをすることで地域の経済社会が豊かになり、その結果、自分の生活も豊かになるということに気が付いているからです。
「木の家が好きだから」ということで、選択される方もいます。それも決断の要因ですが、「木・自然素材の家に住まうことの価値と意味」、そして、「人と人、自然と人とのつながり の大切さ」の認識を深めたいものです。

新年あけましておめでとうございます。 旧年中は格別のご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。

  • 家づくりを楽しむために -2003年始号
新年あけましておめでとうございます。 旧年中は格別のご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。
「職人気質」という言葉に代表される、つくり手の良心。 心有る消費・使用する側の選択。環境への心配り・・・。
まさに今、大量生産・消費のシステム、私たちの価値観を 見つめなおさねばならない時代に突入しているのだと痛感 しています。
環境、コミュニティー、紀南らしさに心を留め、職能を通じて地域社会に貢献できるように、スタッフ一同、邁進してまいります。 本年もご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

解体処理まで見越した家づくりを。

  • 家づくりを楽しむために -その53
解体処理まで見越した家づくりを。
家電リサイクル法、包装容器リサイクル法、グリーン購入法・・・「循環型社会の形成」が叫ばれている現在、家の建築についても、もはや避けて通ることはできません。
「安さ」「見栄え」「効率」を追求して、スクラップアンドビルドを黙認してきた、私たちの意識が問われています。
これからは、「環境負荷が少ない素材」「耐用年数」などを含めて 総合的に家づくりの価値判断をしていかなければなりません。
そうしないと、「建てた当時は、安くできて喜んでいたのですが、取り壊すときに莫大な費用がかかって、かえって高い買い物になってしまいました・・・」ということになりかねません。
「家をつくる」ということは、個人の資産を手に入れるということであり、社会への責務を背負うということでもあるということを忘れたくないものです。

緑豊かな「家」「まちなみ」づくりを。

  • 家づくりを楽しむために -その52
緑豊かな「家」「まちなみ」づくりを。
ビルの屋上や壁面を緑化することで、建物の表面温度の上昇を和らげ、省エネルギー効果をうみだして、都市の過熱化(ヒートアイランド)を抑制しようといった活動が注目されています。 
自然の力を利用した暮らしを考えるとき、緑がもたらす効用も上手に活用したいものです。落葉樹なら、夏には強い日差しを遮り、葉の蒸散機能・日陰になった地面の保水効果により、涼を呼び込みます。冬には葉が落ち日差しが差し込むので、あたたかく暮らせます。また、防風・防塵・防音・目隠しなどの役割も果たし、季節感豊かな景観をもたらします。 
「家づくり」というと、なんとなく建物のことだけに捉われがちです。しかし、自分たちの暮らしはもちろん、訪れる人も心地よくする「まちなみ」づくりにまで視野を広げて、緑を育みたいものです。

土塗壁のよさを見直そう。

  • 家づくりを楽しむために -その51
土塗壁のよさを見直そう。
「日本のように四季のある風土で生まれ育った人は、ある程度温度変化のある中で暮らすことが健康によい」という研究結果があります。
日差し・風通しなどのエネルギー、家・素材の特性を利用して、季節感豊かに暮らしていく・・・そんな暮らしを考えるとき、木・土・紙などの自然素材を家づくりに取り入れることは重要なことです。
たとえば、土塗壁は室内の湿度が高くなれば水分を吸収し、乾燥してくれば水分を適度に発散する調湿性を持っていることはよく知られていますが、夏の暑さや、冬の寒さを和らげる緩衝体「蓄熱体」としての役割も果たします。
エアコンなどの機械設備に過度に依存せずに、紀南の恵まれた環境を享受して生活するには、「外断熱・通気工法」な どとともに「内部に蓄熱体をもった家づくり」も有利であるといえます。
利便性や経済性を追求するあまり、なんとなく遠い存在になってしまっている自然素材。環境・健康の面からも、もう一度見直してみたいものです。

理屈に合った家づくり。

  • 家づくりを楽しむために -その50
理屈に合った家づくり。
囲碁に「定石」といって、古来の研究によって最善とされる打ち方があるように、木の家をつくる場合にも、「そうしたほうがいいルール」があります。
たとえば、「梁が荷重を支えることができる適切な距離で柱を立てる」「二階と一階の柱をそろえる」「梁のあるところに、上階の間仕切りをのせる」・・・昔の民家であっても、現在のモダンな建物であっても、耐震性・耐久性・経済性など、あらゆる点で理にかなっているのです。
その原理・原則・基本に則さないで、補強や金物に頼って、何が何でも自分の思う空間をつくることを押し通そうとする、危なっかしい場面に出くわすことがあります。たとえ空間がつくれても、どこかにムリが生じてくるものです。
私たち日本人が好む木の住まい。昔も今も変わることがない「木づかいのルール」に則った家づくりを忘れたくないものです。

木の特性をいかした家づくりを。

  • 家づくりを楽しむために -その49
木の特性をいかした家づくりを。
アウトドアに欠かせないキャンプファイア。木を燃やすとき、私たちは細くて小さい燃えやすい木から火をつけます。「大きな木はすぐには燃えない」ということを経験で知っているからです。
「大きい」「太い」「厚い」木を使うとことは、細いもので組み上げるよりも火に強くなり、耐久性も高くなると言えます。
また、含水率が15%の一本の柱には約1.5リットルの水が入っていて、含水率が5%変化すると500ミリリットルもの水分が出入りするという実験結果があります。これは、たくさんの体積の木を使うことによって、私たちの想像を超える調湿効果を得ることができるということです。
木の持つ調湿性を引き出し、耐火性・耐蝕性・耐久性・耐震性をいかすために、「木は大きいもの、太いもの、厚いも の、そして、体積をたくさん使う」ということをおすすめします。

乾燥材を用いた家づくりを。

  • 家づくりを楽しむために -その48
乾燥材を用いた家づくりを。
木の耐久性、調湿性などの特性を引き出すことを考えると、「木は見えるように使う」ことが大切だと前に述べましたが、そうしたときに大切になってくることは、「乾燥材を用意する」ことです。
木に調湿性があるということは、空気中の気温・湿度が変化すると、木の中の水分も増えたり、減ったりするという事です。この変動が大きいと、伸縮・割れ・反り・くるいが起きやすいので、建築用材として使うときには、特に乾燥度に注意をはらうことが大切です。乾燥材を用いるか否かが家の耐久性・見栄えに大きく反映されると言えます。 
乾燥材はいくぶん高くなりますが、長い目で見れば、決して高い買い物ではありません。
設備や間取りといったことに、ついつい目がいきがちな家づくり。
家の骨格となる木の種類は何か、乾燥材なのかということにも気を配りたいものです。求める家づくりをしていただきたい。そして、「どうしても足りない部分だけ機械設備で補う」というスタンスが大切だと考えています。

本末転倒にならない家づくりを。

  • 家づくりを楽しむために -その47
本末転倒にならない家づくりを。
家族がいっしょに過ごせる、まとまった空間を確保する。人・環境にやさしい自然素材を用いる。軒を低くし、風通しを考えて窓の位置や大きさを決める。そして、調湿効果のある材料を用いて、雨が多く、湿度が高い気候風土に快適に住まう・・・「家族のコミュニケーションを大切にし、健康で心地よく暮らせること」家づくりの基本は、案外身近なところにあります。
ところが、プランの打ち合わせに入った途端、「エアコンの効率を考えて、もっと部屋を小さく区切ってください」、「掃除が楽な新建材にしてください」など、基本はどこへやら。過剰に利便性・合理性を要求するあまり、本末転倒をおこしてしまうことがよくあります。
基本を忘れずに、アイディア・工夫を凝らして、自分たちの求める家づくりをしていただきたい。そして、「どうしても足り ない部分 だけ機械設備で補う」というスタンスが大切だと考えています。